ついに参號機組み立てもその30になりました。大詰めであります。
本日はレーザ管を乗せる前の最後の作業をしました。配線、排気ファン取り付け、リミットスイッチ動作確認などです。
まずベース裏側のZステージ昇降用モータの配線から手をつけます。
こちら。プリンタかスキャナから取り外したステッピングモータを二個使っています。コイルを直列に接続し、ひとつのドライバで同じ回転をするように配線しています。
コードクリップはこれを使います。
ジャンクのもくネジ入れから適当なネジを探して、
配線をきれいにまとめていきます。
次に排気用ブロア。 壱号機で使っていたものを流用です。昨年のMakerFaireに行ったときに秋葉原の日米無線電気で買ったものです。確か900円だったと思います。
参號機では、このブロアと排気ダクトを接続するためのパーツもちゃんと作ることにします。壱号機では排気ダクトをドライヤーで加熱して無理やり入り口を広げて押し込んでおりました。参號機ではもう少しまともに作り直したいと思います。
こんな感じにしましょう。
下から見たところ。ダクトの入り口は大きさも縦横比も違いますので、出来るだけ背圧が生じないように滑らかに形状を変えます。
プリント開始。このパーツは背が高いのでABSでは収縮が大きくなってはがれる可能性があります。そこで今回は初めてPLAを使ってみることにしました。
特に面倒なことはありません。ベッドの温度を55℃に下げ、ヘッドの温度も180℃まで下げます。それだけ。マスキングテープはPLAでもそのまま使うことが出来、快適に成型できます。
さて、プリントが進む間にブロアの目止めクッションを切り出します。発泡ポリスチレンの板を切り出して、
ネジで板を固定してファンの部分にカッターで穴を開けていきます。
開きました。
クッション材を仮固定して、
ブロアをネジ止めします。がっちり取り付けできました。
中から見たとこ。穴が汚いのはご愛嬌(笑
とかやっている間にプリントは進み、
どんどんつみあがっていきます。高さは70mmになる予定。今のところ反りもはがれも全くありません。さすがPLA安定しています。これでもう少し加工性がよければ言うことない材料なんですがね。
さて、ベース裏の配線をまとめたところで、その先をどうしようかと考えました。設計時は配線の取回しまでは考えておりませんでした。
しばし考えた後、端子台を使うことにしました。
こちら。20Pなのでまず足りると思います。
本体横にネジ止めして、
配線をつないでいきます。
とかやっているうちにプリントが終わりました。完璧です。すばらしい。
X軸のモータ配線もきれいにやり直します。
このケーブルはY軸の動きで引っ張りまわされますので頑丈に取り付けます。
モータ二つ分を取り付けたところ。
テーブルが冷えたので成型物を外しました。いやあ、PLAはほんとにきれいにプリントできますね。なんかプリンタの性能が二段階ぐらいアップしたような気になります。
ブロアに取り付けます。当然ですがぴったりであります。すばらしい。3Dプリンタバンザイです。
で、ブロアの配線も一度本体に引き込んで、
端子台に引いてきます。ここだけAC100Vという非常に危ない配線ですが、そこは素人の趣味の世界ということで。
このブロアも最終的にはトライアックのスイッチをつけてArduinoからコントロールできるようにします。
ところで、実はもうひとつ構成が固まっていないところがあります。それがこの部分。
ブロアのエアを送るためのチューブとリミットスイッチの配線です。
こんな感じでとりあえず作ってみたのですが、
いっぱいに伸びるときにあわせてチューブと線の長さを決めると、
一番近いときはこんなになってしまいます(笑
とりあえずいい改善策が浮かぶまではこのまま運用することにします。この位置までヘッドを持ってくることはあまりないと思いますので大きな問題にはならないだろうと思っています。
中継ついでにブロー量をコントロールするバルブをつけました。
リミットスイッチの配線も様子を見てこんなカールコードに変えていく予定です。
で、チューブをきれいに引き回して、
中を通して、
後ろから出します。この先にダイアフラムポンプを取り付けます。ダイアフラムポンプも最終的にはArduinoからコントロールする予定。
こんな感じに仕上がりました。
リミットスイッチの動作確認を行います。制御回路は壱号機のものをそのまま使っています。
ベルトのテンションなど最終調整して完了です。
最後に適当なファイルを描かせているところ。しばらく動かしてベルトをなじませました。
明日はレーザ管を取り付けます。
コメント
おはこんばんちは。
ニコニコ技術部タグからあなたを見つけて、過去ログ総当たりで読んでます。
(ブロアの話)X軸の架台の受けるところは固定されているようだし、テンションかかっても平気だとおもいます。チューブの総延長が短くできる(筐体内に垂れ下らない)のではないでしょうか?
匿名さんどうもです。
ニコ動からのお越しありがとうございます。ニコ動は放置気味なのでそろそろ次のネタを投下しないといけないなとは思っているのですが、動画編集がめんどくさくって…
はい、お察しの通り何とかチューブは期待通りの働きをしてくれております。中華のレーザカッターを見るともっと硬いコイルチューブが使われていますが、実はアレと同じものをみつけることが出来ないんですよね。何か情報お持ちでしたら教えてくださいませ。
ありがとうございました。