届いたブツを開梱します。まずコントローラ。
きれいにまとまっています。
端末の持ちにくい形は我慢するとして、筐体の合わせもぴったりしているし、ちゃんとした金型で打っている感じがします。それなりの数作ってるんでしょうね。このサイズの筐体用金型、上下電池蓋の3ピースあるので中国で作っても200万くらいはするんじゃないかな。数千台は作らないとペイできそうにないです。
コントローラ本体は板金筐体ですが、きれいな塗装にシルク印刷がかけられており、これまた良い感じの仕上がりです。
お次、ライトバルブ。40個x2セット購入。段ボールに一抱えあります。
出したところ。
このサイズは期待通り。
光源部分はポッティングされています。IP68を謡っていますから当然の処理でしょう。
バルブの距離はセンター間で210mmといったところ。この値は理想的。
ですが、コネクタはごく普通のSMコネクタがついています(笑 全然IP68じゃない。
配線は3本。これはWS2811使ってますからそうでしょう。
何はともあれ点灯テストです。
ですが、例によってブツ以外には何も入っていません。注意書きもマーキングも一切なしです。さてどう繋いだものか。
3本の線は、WS2811のデータシートから、VCC(12V)、GND、DATAと推測できます。
色は赤、緑、青の順番です。さあ推理の時間です。
一般的な、常識的な技術者が設計したものであれば、
- 赤–VCC 12V
- 青–GND
- 緑–DATA
そうです。そうなのです。つまり、入り口と出口の端子をテスターであたり、導通している2本は電源線なのです。
ということで早速やってみたところ、
- 赤–導通(まあそうやろ)
- 緑–導通(笑
- 青–O.L.
コネクタ持ってきて完全に接続できるようにします。もう後には退かないのであります。
新規導入したSM用カシメ冶具を投入。
まずまずの出来。
配線をコントローラに接続します。
果たして…..あっさり動きました。サンキュー中国(笑
ということで動く様子を動画で。動画が別のものに見えてしまうあなたの心は汚れています。何のことかわからないあなたはそのまま清く生きてください。
そして、今回の本命music mode。
この動画ではよくわからないかもしれませんが、実にいい感じです。演奏が始まると自動で動き始める感じです。イメージ通り。
いや紆余曲折ありましたが、なんとか無事に動作を確認できました。
ついでに電流が最大で2.7A程度であることがわかりましたので、12V3Aのアダプタを引っ張り出してきて使うことにします。何のアダプタかわかりませんが、定格があってるから大丈夫でしょう。
MDFのボードにまとめることにします。ついでに引っこ抜けそうなコントローラのコネクタは端子台を中継することで強化します。
レイアウト考えて、
ゴム足位置決めて、
久々に登場のバンドソーでMDF切ります。
改めて位置を決めて、穴位置出して、
穴開けて、
足つけて、
表側に、
コントローラ他を固定していきます。
ねじ穴も何もないACアダプタはお得意のタイラップ固定。
固定がすんだら配線です。端子出してきます。
Y端/丸端専用のカシメ冶具投入。
できるだけ美しく配線します。
まあまあかな。
これでコントローラ側は終わりです。
お次はバルブの固定です。
ステージ上にきれいに並べないといけませんから、ばらばらのままでは使えません。
これもダン石田氏と相談して要件定義(笑)を行いました。様々なステージのサイズと形状に対応できるように、中央にコントローラ端を配置し、そこから両サイドに対称形にバルブを配置、さらにバルブは1m程度の板に固定してモジュールとし、モジュールを増減することでステージサイズに対応するようにします。またこうすることで円形のステージでもモジュールを円周に沿って配置することでほぼ問題なく対応できるようにします。
近所のホームセンターGooday(FabLab大宰府の母体ですよ)にて850mmのヒノキ材が10枚セットで1000円程度でありましたのでこれを使うことにします。
ヒノキの良い香り。
こんな感じで並べるイメージです。
では位置決めから。40個のバルブは8枚の板にそれぞれ5個ずつ乗ります。
等間隔に中央線入れて、
バルブの底についている穴位置に合わせてポンチで位置出していきます。
こんな感じ。
ねじ穴はバルブ40個で160か所です。これでもまだ半分(笑
ここで秘密兵器(でもないか)ビーズスペーサ投入。
はい、あのお子様大好きアイロンビーズです。これがスペーサにちょうどいいのです。
安いのでいくら使っても気になりません。
そもそもなんでスペーサがいるのかというと、
このバルブの底の仕上げのあまりの汚さです(笑
裏側は内部から出てきた配線をホットメルトで止めてあるんですが、その仕上げがあまりにも雑で浮きまくりなのです。ベースの黒部材の両サイドに配線を逃がすための切り欠きがあったりと、一応設計時の配慮は感じさせるつくりになっていますが、実際は全く役に立っていません(笑
そもそもこのホットメルトでほんとにIP68なんですかね(笑
ということで、ここを逃がすためにはスペーサを入れてベースを板から浮かすしかないのです。このままねじ止めすると配線を圧迫しますし、バルブの向きがあっちこっち暴れます。さすがの中華クオリティ炸裂といったところ。
さて、別に張り合うつもりはないですが、こちらもホットメルトを使います。
位置決めしたところに、このようにビーズを仮止めしておくのです。
そうすることで、穴にねじ入れる→ねじにスペーサー入れる→下に向けて穴位置探す→スペーサー落ちる→床を探す→探しているうちに穴からねじが落ちる→最初に戻る、というループを回避できます。なんせバルブ80個でねじ穴は320ヶ所あるのです。
こんな感じに固定していくことになります。
スぺーサ仮固定して、
バルブ5個のところで、
思い切って線切って、
ハンズマンガラクタ市で入手したねじ出して、
あとはひたすら締めていきます。
黙々
黙々。
コネクタのオスメス間違えないようにデータ方向書いておきます。モジュール間に差はありませんが、念のために識別できるようにしておきます。
同じものが並ぶと実に気持ち良いですね。量産向けの性格です(笑
バルブのカバーは固定されている(外れている奴があるのは中華クオリティと思ってました)ものと思い込んでいましたが、思い切り回すと外れることがわかりました。これでネジを直上からねじ込めますので電ドラ使えます。一気に作業スピードが上がります。
早いのなんの。一枚当たり5分もかかりません。素晴らしい。
1時間も使わずに最初の40個が完成しました。
手持ちのSMコネクタの数に限りがあるので、モジュール5枚分だけコネクタつけてダン石田氏に確認のための仮納品をします。
納品と動作確認が終わりましたので、残る40個に取り掛かります。
板材もう一セット準備して、
今度はビーズスペーサ160個を一気につけてしまいます。
マーキングも済ませて、
あらかじめバルブを5個ずつに切断します。
そして一気に固定。
2セット目の40個は全工程2時間程度で終わりました。
いやすごい達成感であります。
SMコネクタ100ケが明日届きますので、この週末には全数完成&引き渡しができると思います。並べて動かすのが楽しみですね。
コメント
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KOHさんその後も見れませんか。
私の環境では見ることができています。
自分でアップしたからかな。