EPSON PX-G920 の分解

分解

 
残念ながら動かなかったPX-G920を分解します。
このプリンタ、スペックを見てみると結構すごいですね。インク代回収機(笑)ではなく、結構ガチで作ったプリンタのようです。8色インク、各180ノズルであります。これはちゃんと動いていたらプリントが速くてきれいだったと思われます。

こちら。

筐体はほんとにきれいなんです。もったいない。

ですが、容赦なくそのきれいな筐体を外します。もうなれたもんというか手が自動で動くというか、一撃であります。

おいしそうな部品を確認。モータはマブチのちびですが、その下の歯車の数がすごいです。廉価版のプリンタとは全く作りが違いますね。さすが。

こちらはキャリッジ移動用のDCブラシモータと紙送り用のステッピングモータ。いつものコンビです。

一番おいしいステッピングモータからかかります。

外せるネジを外していきます。とにかくネジが多いです。組み立てにどんだけ時間がかかるんだろうというくらいあります。高級機はここまで工数を使ってもいいんですね。驚きであります。しかもそのほとんどがタッピングネジではありません。板金に数十箇所もタップが立てられています。面倒くさい作りともいえます。

こちらがヘッド。幅がすごい広いですね。普及機の倍以上ありそう。

どんどん取っ払っていきます。この程度から先はインクで汚れている所を触って生きますので手袋をします。

電源とコントローラー。プッシュプルのペアっぽいでっかいトランジスタと放熱板が見えます。
有用な部品もたくさん乗っているのですが、ジャンク部品はインフレ気味なのでこのまま廃棄します。

筐体ここまで来ました。

インククリーニング部分を分解します。ここが一番汚れる所。ですが、ここからもモータが取れますので外せません。虎穴に入らずんば虎児を得ずであります。

収穫物。
さすが高級機、シャフトが12mmφであります。EPSONの標準は10mmφです。高級ではありますが、みら太な日々的にはあまりうれしくありません。在庫しているリニアベアリングなどが10mmφでそろっているのです。
その他はご覧のとおり。モータは大小5個使われています。

ネジの数のすごいこと。数えていませんが50本くらいは平気でありそうです。

こちらがタッピングとバネ。タッピングは少ないです。

ということで、またもジャンク箱が潤いました。
ステッピングモータが何十個かあまりまくっていますので、なんらか活用法を考えないといけませんね。

コメント

  1. kenbo より:

    こんにちは。
    今年もよろしくお願いします。

    早速バラしてますね(笑)
    使っている部品や組み立て工数を考えると最近の電化製品は??ですね。

    ウチにもCANON MP600が転がっていますが、バラすだけで終わってしまいそうで結局放置しっぱなしです(笑)

    • みら太/mirata より:

      kenboさん、今年もよろしくお願いいたします。

      正月から通常営業のみら太な日々であります。
      なぜか分解記事というのはアクセス数が多いので、つい投稿してしまうのです。
      さすがにジャンク部品が余りすぎて何とかしないといけません(笑
      MP600ですか。ぜひ分解しましょう。
      CANONのプリンタはステッピングモータが丸くてかわいいです。
      MP600の時代であればまだステッピングモータが入っていると思いますよ。

      ステッピングモータを10個くらい使うような工作とかないかな。