N研究所にいってきました

 
すごい方とご縁が出来ました。

ブログを書いておりますと、さまざまの同好の方々からお声がけをいただきます。非常にうれしいことですし、交流することで勉強させていただくことがたいへん多く、皆様には本当に感謝しております。
先のMaker Faire Tokyo 2014 でも、3名の方と始めてオフでお会いし、大いに大いに話が盛り上がりました。皆さんともにブログへのコメントやメールをきっかけに交流が始まり「ではMFTで会いましょう」となった方です。関東圏の方はお一人だけで、あとは静岡と宮崎と、遠くからお越しになった方でした。
年齢もさまざま、先輩だったり大先輩だったりややお若かったり。
事前にメールのやり取りでおおよそのイメージを持って楽しみにしていたのですが、皆さん予想を上回るすばらしいお人柄で、かつ楽しい方で、さらにすごい技術力で、もちろん好き者(笑)でした。当日はMFTそっちのけで話し込んでしまい、初日の後半の時間をほとんどおしゃべりに使ってしまいました。皆様には申し訳なかったと思います。

そんな楽しい出会いがうれしく、かつ励みにもなって続けているブログですが、このたびすごい方からお声がけをいただき、実にすばらしい出会いとなりました。
その方は古賀信明さん(実名OKとのことでしたので遠慮なく)という方です。「はて?」と思われる方も多いかと思いますが、わかる方には「えっ!あの古賀氏ですか??」となるすごい方なのです。

古賀さんは 株式会社スペシャルエフエックススタジオ の社長でいらっしゃいます。古賀さんのお名前と会社名を見てもまだまだ「???」の方がほとんどだと思います。そんなあなたはこちらの古賀さんの会社概要、これまでのお仕事とご経歴をご覧ください。ね、びっくりしたでしょ?
映画、映像業界や特殊効果、特殊メイクなどの道を志すような人であれば足が震えてまともにお話が出来ないような大御所であります。
私は、幸か不幸か映画や映像関係にはあまり詳しくないのでお気楽にお付き合いさせていただいてますが….

で、ことの発端はそのすごい古賀さんからある日メールをいただいたことでした。
古賀さん「○×△あまってるんだけどいる?」
   (意訳。実際はこちらが恐縮するようなご丁寧な文面でした。)

私「は?」

○×△については研究所の設備でありますので伏せますが、あまり一般家庭にあるようなものではなく、さらには普通は初対面の人に「やるよ」というようなものではありません(笑
ところが、私も○×△はすでにもっており(笑)、二つあっても二倍の効率にはならないようなものですので、どうしようかなと思っておりました。
それよりも、このような太っ腹かつ変わった(ほめ言葉)ご提案をいただくのは一体どんな方なんだろうとむしろそちらのほうに興味を持ち、ご紹介を頼りに会社のHPなど拝見しました所、古賀さんという人物を詳しく知ってそのすごさに驚いたと共に、HPにある「 N 研 究 所 」という言葉に非常に興味を持ちました。

曰く(転載)
「予てより準備中の、あらゆる分野を対象とした研究開発を行う部署を社内に開設しました。
具体的には特許取得を目的とした研究開発事業となります。
日常から非日常的なものまで幅広い分野に渡るもので、それは弊社が三十年以上培って来た映像技術の創意工夫に限定した枠を単に取り払ったに過ぎませんが、既に複数のテーマを研究中です。」

個人研究所であります。怪しいです。そして非常に面白そうであります。
この時点で興味MAXであります。ということで、○×△にかこつけて「ぜひ研究所を訪ねさせてください」とお願いし、古賀さんより快くご了承いただきました。

株式会社スペシャルエフエックススタジオ は、私の勤務先の近くです。車で5分くらいです。
ということで、ある日の就業後、20時というやや非常識な時間にオフィスへお邪魔しました。
遅くにもかかわらず、あたたかい歓迎をいただきました。事前にいろいろと調べて頭でっかちになっていたので非常に緊張してお会いしたのですが、ご本人は全くもってざっくばらん。「そんなことよりこれを見てくれ、どう思う?」といった乗りで、ご挨拶の5分後にはとある発明品を前に議論を始め、「あ、そういえばお茶も出してませんでしたね」となったのが1時間過ぎた頃、その後も映画のエフェクトの話はもちろんのこと、特許調査の話からうなぎの釣り方(笑)まで、実に幅広い話に打ち興じ、気がつけば12時を回っておりました。初対面からあっという間に4時間話し込んでおりました。
映画の話では私も皆さんもよくよく知っているタイトルや有名な人物の名前も飛び出すのですが、古賀さんがお話をなさるときの様子は少しも業界っぽくないというか、すごいご経歴をお持ちにもかかわらず、それを少しも鼻にかけるような所がなく、実に紳士でありました。

およそモノの好みをを同じくする方で話がよく合う方というのはたまに出会いますが、古賀さんはその意味では今までにないレベルでの話の合い方で、私自身本当に驚いたし、古賀さんも非常に楽しく感じていただいたようです。よくネットで「お前はオレか」という書き込みがありますが、まさにその言葉がぴったりというか、(古賀さんには申し訳ないですが)自分と話しているような感じなのです。まあ世の中によくもここまで話が合う人がいるもんだと驚いた次第でした。すばらしい。
で、名残惜しく思いつつも、再会をお約束してその日は帰ることにしたのですが、肝心のN研究所をまだ見せていただいておりませんでした(笑)。 オフィス全体が研究所といえばその通りなのですが、その核となる実験室がすごいのです。事業化を見据えたご研究にかかわることですので詳細は伏せますが、その設備についていちいち議論をしていると朝になってしまいそう(このときすでに0時半近く)でしたので、 その日はとりあえず帰ってきたという状況でした。

ということで「N研究所に行ってきました」と表題をつけましたが、実際はちょっとのぞいただけでした。
まず間違いなくまたお邪魔させていただくことになると思いますので、氏のご承認をいただけるようであれば今後ご紹介させていただく機会もあるかもしれません。

余談として、古賀さんは私の少し先輩なのですが、なんと育った町がおとなり(室見小学校と姪浜小学校)ということで、通っていた店が同じだったりと、幼かった頃の話まで合うのです。
いやなんとも驚きました。こんな出会いというのがあるものなのですね。モノつくりの神様に感謝しつつ、この出会いを大切にさせていただきたいと思います。
ちなみに、古賀さんは年末私の自宅へご足労いただくことになっております。こちらも非常に楽しみです。
最後に、 株式会社スペシャルエフエックススタジオのHPには「社長日記」 のコーナーがあるのですが、そこに「すごい人はご近所だった!」というタイトルでみら太な日々を取り上げていただきました。
そこでは私をたいへん持ち上げていただいて、今後がっかりされるのではないかとひやひやしております。
古賀さん、ありがとうございました。

コメント

  1. 古賀 より:

    みら太さん。
    N研究所 古賀です。取り上げて頂いて感謝です。

    もっと高出力のレーザーがお手軽に入るような時代になったらのハナシですが、次は3Dメタルプリンターに挑戦しませんか?(笑)
    現状、メーカー品だと1億円くらい(この値段からすると年間保守契約費おいくらなんでしょう?(笑))するそうです。
    みら太さんなら数十万円で作っちまいそうな気が・・・・・

    金属微粉末を溶融積層させて成形する関係で、鋳物の様な現行機の出力質感は少し残念ではありますが・・・。
    出力がそのまま金属部品として使える魅力はありますね~。
    表面仕上げにフライスや旋盤に掛けてもキリコが殆ど出ないのは良いかも・・です。

    年末お邪魔しますね~。