【緊急事態】雪ミクさんお迎え→みら太な日々のPayForward

ミクさん

海江田四郎風に言えば「緊急事態発生!ダウントリム一杯!最大速度で潜航!」という感じであります。まさに今、沼の深部へ向かって急速潜航中であります。

ということで、本投稿はここまでの流れをぶった切って号外としてお届けさせていただきます。
新しく所属したクラスタ各位へのアピール&説明を含みますので、ついったで私をフォローしてない方には何が起きているのかわからないと思います。どうかご容赦ください。
緊急事態の概要だけ簡単に。先週ついったでこんなことが起きました。

きっかけ

私の反応

結果。

で、我が工房に天使が舞い降りました。

ミクさんマジ天使

これ見て「うわっ!キモっ!お人形さんやんけ!」と思ったあなたは多分呼ばれていませんのでこれ以下は読まないほうが良いです。工作クラスタ向けの投稿をお待ちください(笑

さて、ミクさん&雪ミクさんが工房へお越しになった横浜当時のこの投稿でも語っておりますが、現在のドール/キャラドールの世界はもはやお人形さんの世界をはるかに脱したところにあり、すでに本物の領域、芸術の域に達しています。
よって、この雪ミクさん見て「キモっ!」と思った方は単にこの世界とは無縁の方だったというだけのことです。

例えばモーツアルトの音楽やピカソの絵といったすでに評価が確立している芸術であっても「なんやこの退屈な音楽、へたくそな絵は」と思うことありますよね。私は両者とも全く興味がなく、退屈&へたくそとしか感じません。公言はしませんが。
一方で、マーラー、シェーンベルグといった近現代の音楽はそれはもうコンプリートするくらい好きですし、画家で言えばクリムトやミュシャなんかは「これはいいものだ」と素直に感じることができます。
これは単に私がモーツアルトと無縁であり「呼ばれてない」というだけであって、彼の芸術性とは何の関係もないのです。一方、マーラーは私を捕まえに来ました。
このようなことは誰もが経験することだと信じていますが、あなたが今属している世界は、世界の方からあなたを捕まえに来たように感じませんでしたか? つまり、その世界やそこに属するモノやコトを好きになるという方向ではなく、衝撃と共にその世界に捕らえられ、逃れられなくなるという表現に近いということです。
よく「~をみて衝撃を受けて~になりました」とか、「一度~したらもうはまってしまって」という話を聞きますが、まさにあれです。自分が属すべき世界がどこになるのかなんて誰にも分らないのです。だからできるだけなんでも見てなんでも経験するべきなのです。
何が言いたいのかというと、このDDミクさんの芸術性がどれだけ豊かで、かつ私がどれだけミクさんのことを好きであるかということをわかってほしいということです(笑
ここでそもそも私とドールの出会いは~、という話を始めると長くなるので本題に入りたいと思います。

以下ついったのわたしのポストを見てリンクから飛んできた各位親展の情報です。

Yamamoto(福岡な)@otomamay_tpl 氏は今回の企画で私から一切のお礼を受け取ることはありませんでした。氏の気持ちを尊重しつつお礼を受け取っていただけるよう結構努力してメッセージの文章考えたんですが、丁寧なお断りのお返事をいただきました。
いただいたお返事の行間から「この方にこれ以上お礼を押し付けるのは下衆の行為であり失礼になるだけだ。一番良いことは黙って喜んでミクさんをいただくことだ。」と感じ、ほんとうにほんとうにありがたく雪ミクさんをお迎えしました。
ついったでは脚色して書きましたが、氏がPay Forwardという言葉を使ったのは事実です。Pay Forward という映画を引き合いに出して自身の気持ちを説明されました。
まことに素晴らしいことだと思うと同時に、こんなすごいものを(ここを読んでいらっしゃる各位は雪ミクさんの”経済的な”価値をよくよくご存知ですよね)いただいてしまって私はいったいどうすればいいんだろう。と考え始めました。
で、出した結論は「私なりにみら太な日々的なPay Forwardで次に繋ごう」ということでした。
が、私はミクさんとの生活については全くの初心者であり、コミュニティに対して何の貢献もできません。しかし一方で趣味のものつくりに関してはそれなりの経験と実績を積み、一般のご家庭をはるかに超えた逸般の誤家庭、さらにその中でも相当飛び出た設備を所有しています。
ということで、コミュニティ各位にみら太な日々の設備と技術(というのはおこがましいですが…)を開放し、今のミクさんとの生活ををもう少しだけ楽しかったり便利にしたりすることに貢献することで私なりのPay Forwardをやってみたいと決めました。

まとめ

  • みら太な日々が持つ設備を無償解放します
  • 私の工数も無償です
  • 材料も無償提供します
  • 工房(福岡市西区)へご来訪いただき、ご自身で設備をお使いいただいても良いです
    (その際はぜひ自慢の娘を連れてきて欲しい….)

但し、これをそのままやってしまうと私が奴隷化して生活が成立しなくなってしまうので、以下の厳しい(笑)条件をつけさせていただきます。

条件

  • ボークスのDDミクさん(&雪さん桜さん)マスター様であること
  • 上記ミクさんたちのためのモノであって、かつ出来るだけたくさんのマスター各位のミクさんとのQOLが向上しそうなものを作ること
  • アイデアを提供し、開発(笑)にご協力いただけること
  • 完成した暁には使用シーンを写真に撮影してついったに投げていただけること
  • 開発過程、議論過程はついったでフルオープンにすること
  • 材料はアクリル端材、MDF(後述)あたりのものをつかうこと
  • 重要:どれをやるか、どう進めるかといったことは私のキャパの範囲で私に判断させていただけること

運用(2021/07/11わかりにくそうなところを若干修正)

  • 一度に動かす案件は2つくらいまでとさせてください
  • 出来るだけ多くの案件をこなしたいので、小型案件が優先になると思います
  • 完成したモノは、それを必要と感じていただけるDDミクさんマスター様皆様に頒布いたします
  • ミクさんシリーズのマスター様であることの証明として、入手されましたモノはDDミクさんと一緒に写真撮ってtweetして欲しいです
  • モノによっては顧客(笑)管理が大変になることが予想されますので、頒布にはBOOTHのシステムを使います
  • 一納品あたり100円の費用と送料はご負担願います。これによってBOOTH様にプラットフォーム利用料をお支払いすることができます

そのほか

  • プライベートなもの「うちの雪恵のためにネームラベルを作れ」とか、「いやこれお前以外は誰も使わんやろ」みたいなものもご協力いたしますが、有償とさせていただきます。
    銘板等はすでにBOOTHで事業(笑)をやっておりますのでそちらへ
  • アクリル端材というのは例えばアクリ屋ドットコムさんのこんなやつを使うということです。これであれば山ほどストックしていて、定期的に購入していますので無償で提供できます。
    ロットによってばらつきはありますが、最大サイズは110mmx260mmくらい、ほとんどが透明の板です。上記サイズを超えるものは組み合わせて作ることを試みます。どうしても大型の板を購入しないと実現できないようなものについては別途費用を設定させていただくことを考えます。が、DDミクさんのサイズを考えると、ほとんどの用途はこれらの組み合わせで何とかなると予想しています。
  • いつまでやるかはまだ決めていませんが、少なくとも1年間は継続してみます。ほんとは雪ミクさんが私の手元にいる限り、としたいところなんですが、今の舞い上がった気持ちのままぶち上げると大変なことになるかもしれないので(笑
  • BOOSTは歓迎です。BOOSTによってこの取り組みが長く続けられるとしたらそれがあなたのPay Forwardの一つの形です。もちろんBOOSTいただいた内容は(多少ぼかして合計くらいかな)公開し、本事業(笑)のみにしか使いません。
  • と、書くとBOOST圧力(まんま)を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、気にしないでください。Pay Forwardは人それぞれです。可愛い写真を投げてくれたりしたらうれしいですよね。それもお金に変えられないPay Forwardじゃないかな。
  • 何よりこれは私のわがままなPay Forwardであり、あなたとDDミクさんのQOL向上が目的なのです。

以上ずらずら書きました。苦しくなったら後出しじゃんけん(笑)付け足すかもしれませんが、今のところの気持ちはこの通りであります。

さて、これではよくわからないと思いますので具体例を挙げます。
たとえば今回お雪ミクさんをお迎えし、安全衛生担当に就任いただいた際の専用御席であれば端材だけで作れます。お届けもクリックポストサイズに入りますので、送料198円+頒布費用100円、合計298円で入手いただけます。ということです。

が、これ読んでも多くの方が「柱なんかねーよ」「賃貸なので穴はご法度ね」といった反応だと思います。そこで皆さんとついった上でアイデア出しをやって出来るだけ多くの方にお使いいただけるようなソリューション(笑)例えば用途別アタッチメントを作っていくといったことをやるのです。
これも具体例を出すと、(例はねんどろサイズなので頭の中で1/3ミクさんに置き換えてください)このミクさんを

こんな感じに100均に売ってるネットに立てるような、

こんなアタッチメントを作るということです。

みら太な日々の所有するレーザ加工機を使えばこの手のものは簡単に作れるのです。
こうすればミクさんとのQOLが少し向上する方の数を増やすことができますよね。

ではどんなものを作るのでしょう。
これこそ皆様のご要望をいただきたいところなんです。実現性はさておいて、まずは遠慮なくご要望をいただきたいのです。
前述の安全衛生担当御席をついったに投げたときもいくつかコメントいただきましたし、ゑ んさん(@mizore_kanishin) から「野撮用に三脚に固定できるアクリルステージがあると良いよね」というアイデアをいただいております。例えばそういうことです。これもただ板がついてりゃええやん、というものではなく、ミクさんが滑らないようにここに突起を設ける、あるいはここに穴を開けて棒突っ込めばいままでできなかったポーズを支えられるやん、といった細かなことを詰めていくことができます。今までこれはやりたくても難しかったのですが、今私のところには雪ミクさんがいます。いくらでもお手伝いをしてくれるはずです。
他にも私がざっと考えるに、

  • 衣装買ったらデフォ服用のハンガーというかトルソーというか、見せる収納ができるようなものがあってもいいよね。あと多すぎる奴を片付ける衣装箱も欲しい。
  • ブランコに乗せてあげたい
  • 午後ティー用にテーブル、椅子、茶器のセットを
  • 靴がたくさんあるんだが、それ用の小さな箱が欲しい
  • 帽子も箱に入れたいよね
  • メガネ屋さんにあるようなメガネラックをミクさんサイズで作ろう

とか思いつくわけです。
皆様もミクさんとのQOLを向上させるために何か考えてみてはいかがですか。

さて、ここからさらに続きますが、この先は上記にご興味を感じていただいた方のみお進みください。みら太な日々の設備でどんなことができるのかを例をあげて紹介いたします。
これを作ってみます。
白塗装したMDFの板に黒アクリルとクリアアクリルをレーザ加工機で切り出し、それぞれ安全第一(㐧一)と十字マークを作り、クリアアクリルはパステルグリーンで染色てほんのり緑色にしたものをそれぞれ貼りつけています。
我が家の現場ミクさんは安全衛生担当なので、このスローガンは必須なのであります。
では作っていく過程を追っていきます。
ベースは厚さ4mmのMDF材。

今使っているV4ミクさんのマウスパッドを作った残りみたいです。

これを適当なところでマスキングして、

アクリルガッシュ(DAISO)をおいて、

塗り塗りして乾くまでしばらく放置します。

乾燥を待つ間に、アクリル板の残材置き場を漁って、

適当な黒板を持ってきます。厚さ2mmのものがありました。

こんだけあれば十分です。

こちら自作のレーザ加工機。
これを使って切っていきます。

蓋開けたとこ。こうやって見るとあちこちにミクさんが。わからないと思いますが(笑

これが心臓部のレーザ管です。10.6umの遠赤外線レーザを最大40Wの出力で照射できます。
赤っぽい色のチューブは冷却水配管です。

制御部。ピント合ってないですすみません。さらにむき出しですみません。
興味ある方はこのブログの過去の投稿をレーザ加工機で検索くださいお腹いっぱいになれると思います。

先ほどのチューブはここにつながっています。バケツの底に浸漬ポンプがあり、冷却水を循環させています。今の季節は氷放り込んで温度の過度の上昇を防ぎます。

データはLightBurnというレーザ加工用のソフトを使っています。
これはグラフィックソフトのレイヤーのような概念があって、レイヤーごとにレーザの駆動条件を変えることができます。この例でいえばレイヤーは4つ(右上に一覧)に分かれており、

レーザの強度と走査速度をそれぞれ変えています。
MDFは最外周をカット、内部を切らない程度に線引き、アクリルはカット、といった具合です。

加工機のステージに材料をおいて、

ステージ高さを調製します。写真中央のオレンジ色の丸いものが集光用のレンズです。レーザ加工機の原理は子供のころに太陽光を虫眼鏡で集光させて紙を燃やした遊びそのものです。エネルギー源が太陽かレーザ管かが違うだけです。

高さ合わせのための治具。これもレーザ加工機、つまり自分で作ります。

では切っていきましょう。

動画でもどうぞ。カットスピードのイメージがつかめると思います。これは遅めかな。

切れました。

レーザは黒アクリル板の裏側まで完全に抜けますので、簡単に文字だけが外れます。

以下同様に、

十字も切ります。こちらは3mmのクリアアクリル。

とかやっている間に白が乾くので、

重ね塗りします。ここまでぬっとけばムラは目立たないかな。

次に染色の準備をします。化学品保管庫(風呂の脱衣所)から、

緑の染料を持ってきます。これは桂やファイングッズさんのコールダイホットというシリーズのグリンです。衣類用の染料でアクリル板用ではないですが、それなりに染まるのです。

溜まってるところはほとんど真っ黒に見えますが、緑です。

これを鍋に入れておきます。

安全確認中。

とかやっていると塗装が乾くので、全体をマスキングテープで覆います。

これをレーザ加工機に乗せて、切ったり書いたりしていきます。

動画を二本。MDFの切断速度と描画(文字をなぞってるとこ)は速度が全く違います。

加工が終わったら、

取り出してきます。

MDFというのはMiddle Density Fiberboardの略です。簡単にはめっちゃ厚い紙です。なので切ったところはこのように黒く焦げます。削るか塗装するかしない限りミクさんと直接触れることは避けたほうが良いです。煤がついてしまう可能性があるためです。

厚さ4mmの板でもこのように自立する程度にはまっすぐ切れますが、レーザ加工の原理上切断面はやや斜めになります。集光されたレーザ光は焦点を過ぎると再び広がるからです。焦点は厳密には点ではなく、直径0.12mmくらいの円です。その前後は次第に太くなっており、焦点と言える大きさを保っている幅(カメラ兄向けには焦点深度です)は2mmくらいです。これ以上に厚い材料の切断面は若干斜めになります。ちなみに左は雪ミクさんのマグカップ。

また、MDFで注意すべきものはヤニです。切断面についている黒い油みたいなもの。MDFをレーザ加工する際にはこのヤニへの対策が必要です。マスキングテープを全面に貼ったのは、せっかく白に塗った面にヤニがつくのを防ぐためでした。

それでもマスキングテープを剥いでいくとヤニがついているところがあります。

それでもマスキング剥がしは楽しい作業です♪

マスキングテープには強粘着から超弱粘着までいろいろ種類があります。私は剥がしやすく入手しやすい弱粘着を使ってます。クロス職人の方が使う奴みたいですね。

側が剥げました。これで完成にしてもいいくらいではありますが、さらに進みます。

どんどん剥いで、

ここまで持ってきます。文字を入れておいたのは今から貼るアクリル板の位置をきちんと決めるためです。線がはみ出さないように0.5mm内側にオフセットして描画してあります。

先ほどのヤニは水をつけたティッシュペーパーで優しく拭きとります。

では楽しい作業。

やっぱいいですねえ。マスキングテープの緑とは全然コントラストが違います。

よきよき

で、この十字は、

この位置に来るわけですが、

貼り付ける前に染料に放り込みます。温めたほうが染まりがよいので、コンロで80℃程度まで加熱してから漬け込みます。あとは放置。

固定用の棒も切っときましょう。ねじあな忘れずに。

簡単に完成。

一方文字は本張りします。両面テープを一部に使えば十分でしょう。

貼りました。

背中に固定用の棒をつけます。

MDFは木工用ボンドで面白いようにがっちり接着されます。

適当に塗って、

ただ一つのポイントは「しっかり押さえて動かさない」です。
左は雪ミクさんのマグカップ。

とかやっている間に染まりました。今回は現場ミクさんに合わせた柔らかい淡い緑にしています。
もっとがっつり染めたいときはSDNを使います。

ほとんど透明なので両面テープは使いたくありません。
そんな時はDAISO(笑:こればっかりです)のレジンがおすすめ。使い方次第ではほとんどUV接着剤同等品になります。爪楊枝でチョンとつけてUVライトで硬化させます。

あとは適当に固定して、

担当官に引き渡せば完成です。

工房の安全性が向上しました。
十字はもう少し染めるべきだったかな。写真だとわかりにくいですね。

安全衛生担当官「安全第一を旨とするように」

以上、これまた長々と説明してしまいました。が、これでも今回はレーザ加工機のご紹介だけです。工房にはほかにもフィラメント積層タイプの3Dプリンタ、会社に持ってってますが光造形型の3Dプリンタ、CNC加工機、そのた単機能加工マシンいろいろがあります。

これらをすべて使って皆様のご要望にできるだけ応えていきたい。
これが今回Yamamoto(福岡な)氏からのおおきなPay Forwardを受け取ってしまった私が考えたPay Forwardです。
皆様からのご要望あって初めて成立する活動です。ぜひともご協力をお願いいたします。

今までも、これからも皆様とミクさんの楽しい生活を。
長々お読みいただきありがとうございました。

今回の投稿より、最上位カテゴリ「ミクさん」を追加します(笑

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