ウォシュレットのステッピングモータは今のところ順調に動作しております。
それはさておき、このひとつ前の投稿で紹介しましたYAMAHAのサブウーハ YST-MSW8。ハードオフのジャンクで500円でしたが、どうも調子が悪い。というか、ジャンクですので調子は悪いわけです。しばらく使っていると電源が落ちてしまいます。「電源入りません」という説明だったのですが、まあそれに近いです。
このひとつ前の投稿で分解したのですが、単純な話ではなさそうなので放置してました。
今日は問題をじっくり調べ、なんとか使えるようになりました。
このスピーカーはメインのステレオスピーカーにカスケード接続(逆も出来る)して使うのですが、しばらく入力が無いと自動的に電源を落すという機能がついています。
取り説によりますと、こんな記載になっています。
とりあえず当ても無いので電源のLEDから遡っていきます。電源が自動OFFになるときはLEDも消えるので、上流には必ずコントローラーがいるはずです。
で、それっぽいところをみているとこんなものが。
M51848Lなる表記があります。調べてみると、三菱のシングルタイマーICです。ビンゴですな。
早速データシートを見てみます。
裏側、真ん中縦の8本が件のICで、下が1番ピンです。
1番GND、2番トリガ、3番出力、4番リセット、5番リファレンス電圧、6番スレッショルド、7番ディスチャージ、8番電源。
4番はプルアップしてあるのでリセットは使ってない、R39とC28が時定数、といったところ。ちなみにVccは16Vです。3番はアンプICの電源に入ってますのでここで間違いないと思われます。
データシートみて動作を一通り理解しました。結果トリガが一番怪しいと思いましたので電圧を計ってみました。 6.77Vとこれまた微妙な値。Vccの1/3を下回るとトリガがかかりタイマーがスタートします。この値が微妙すぎるのでは、つか連続で使えれば良いのでタイマーのトリガはかける必要がないのでは、ということで、ここのパターン(どこから来ているかは見ていない^^;)を切って、Vccと直結しました。ちゃんと動いたらプルアップしようかと。
ところが、これだと電源が入りません。どうもトリガをかけてやらないと出力が出ないようです。ということはこのICは常にカウントダウンタイマー動作をしているという事になります。
はて、と考えましたが、それならスレッショルドの方を殺せばよいという事に思い至りました。6番ピンがスレッショルドになっており、5番をリファレンスとしたコンパレータになっています。このコンパレータが論理反転しないようにすれば良いのです。
ということで、動作確認のために電源投入からのC32の電圧を追います。すると当たり前ですがどんどん上昇していきます。で、リファレンス電圧を超えたところで電源が落ちます。
あとは簡単。コンデンサC32を短絡させてチャージしないようにします。これでVccからの電流はRを介してGNDに落ちますのでいつまで経っても6番ピンの電圧が上昇することはありません。
ハンダ付けは以下の通り。対策は上の方。下はカットしてしまったパターンを再接続しているだけです。
コメント
素晴らしい技術ですね、私は何の能力もありませんが、感心してしまいます
ありがとうございます。
所先輩方から見るとお笑いなのかもしれませんが、もったいないの一心でがんばっております。
このスピーカーもちゃんとした人がちゃんと修理すれば元通りになるのだと思いますが、私に出来るのはここまでなのです。
でも、しっかり鳴るので快適に使えます。今も鳴らしてる…^^)
miratanahibi様、こんにちは。
早速で恐縮ですが
ガリの為接点復活材を用い修復するつもりで
バックパネルからねじ4本を外しましたが
分解できず困っています。
何かコツがあるのでしょうか?
お助けください
よろしくお願いします。
すみません
力が足らなかったようです
お騒がせしました