文月さんが遊びに来てくれました

　
17日日曜日に文月さんが遊びに来てくださいました。
そうです。二年目に突入したミクさんのサイバーコンソールの依頼者であって、ミクさんのご主人様であります。
おそらくですね、文月さんはその筋では有名な方だと思います。「ああ、あの方が」という感じなんだろうと推察しております。
私は幸い不幸にしてその筋のイベントはあまり詳しくないのが残念なところです。
わたしとほとんど同じ歳であるにも関わらず、非常に若々しい好青年いや好おっさんであります。

当日はあいにくの雨の中、埼玉県より車（詳細は書けないのですが、かっこええ車）でお越しいただいたのでした。目的はいろいろあったのですが、何よりもとりあえずは一度ゆっくりお会いしましょうというのがメインでして、午後一にいらして21時過ぎくらい（笑）まで盛り上がっておりました。

さて、もちろんきっかけはサイバーコンソールでしたので、まずは仕上げに向けてデザインやらイルミネーションやらの相談はしました。ほぼほぼ方針が決まりまして、今後のモチベーションが大いに上がったところです。何とか今年中（笑）には納品したいなと。

まずは、と書きましたが、実はその前に大騒ぎがありました。
こっちの方がネタとしてのインパクトは強いかな。

それはこちら。

わからない人には何のことやらさっぱりというドミネータです。
わかる人には狂喜乱舞の逸品です。ワンフェス前に話題になったあのモデルなのです。
Youtubeにもたくさん動画が上がっています。

まずはその完成度の高さをご覧ください。
まさか横浜基地でドミネータが動作しようとは。

日高のり子さんの音声も完璧です。誰でも監視官になれます。素晴らしい。

驚くべきはその価格。8万円です。8万円。
実は文月さんとは相当時間をかけて、この8万円の驚くべき高さと、驚くべき安さについて熱く議論しました。

まず驚くべき高さについて。
これは単純にその販売価格の高さです。いや、どんなにモノが精巧で完成度が高いといわれても、これが8万円と言われてほいほい買う人は普通いませんよね。
文月さんはワンフェスの現場で即予約だったそうです。
尊敬すべき~~ばかもの~~お金持ちであります。

で、今度は驚くべき安さについて。
これをもし作るとなったらいくらでできるだろうか、企画台数は何台だろうか、といった点から事業性を検討した大人の議論であります（笑
すでに各方面から驚きの声が上がっている通り、このドミネータは恐ろしく精巧にできております。
これを作るとなったらどうするか、どう見ても個々のパーツは射出成型で作られているようです。部品点数は半端じゃない多さです。これをすべて金型から起こしたらいったいいくらするんだろうか、たとえ簡易金型だったとしても一千万を軽く超える額になるんじゃないかと思われるのです。
一方で企画台数は何台だろうか、8万円の非常にニッチなモデル、下手すると一気にブームが去ってしまうかもしれないようなアイテムです。1000台？8万円という価格を考えると1000台はとても無理な気がします。500でも苦しいでしょう。せいぜい200台くらい？
そう考えると、（そんなはずはないと思いますが）仮に金型総額が1000万で済んだとしても、金型償却費は一台あたり5万です。
さらに設計と試作の工数。これだけの精密な1/1モデルをアニメの絵から図面に起こすのです。しかも物理的に変形できる構成とモータなどの機構を含めて。
ちょっとどれくらいの時間がかかるか想像がつきません。相当な能力を持ったエンジニアが取り組んでも6人月はまず間違いなくかかりそうです。
12人月かかってもおかしくないです。これだけでも1千万以上です。
そんな風に考えていくとこのドミネータが8万円で販売されているという事実がとても信じられないのです。どう考えても安すぎるのです。
きっと「ドミネータを形にしたいんだぜ」という熱き心を持った方が無償の愛を注ぎ込んだ結晶なんだろうと思います。ほんとに素晴らしいのです。
文月さん、結構なものをありがとうございました。堪能させていただきました。

ひとしきり話した後は、レーザ加工機で遊んだりして、ごはん食べたりして楽しみました。
夕食はこちら。

わかりますかね。ついこないだのNHK「ドキュメント72時間」で取り上げられた24時間営業のとんかつ屋さんです。
番組見たときに「あの店やんけ！」と、すぐにわかりました。伊勢佐木町のドン・キホーテの近くであります。番組見て以来興味津々で、一度行ってみたかったのです。