【雑談】東京競馬場

雑談




 
最初にお断りいたします。今回の投稿は完全な雑談で、ものつくりネタも電子工作も何もありません。

みら太な日々ではいろいろ新しい経験をすることを大事にしております。なんだって見てなんぼであります。新しい経験は新しい知識と新しいアイデアの源泉です。どこで何が一回転して舞い降りるかは誰にもわからないのであります。頭のおもちゃ箱にはなんでも放り込んでおくべきです。
ということで、このたび人生初体験の競馬に行ってきました。安田記念の前日の東京競馬場です。会社のエキスパートの引率で完全初心者3名と久しぶり2名の総勢6名グループです。

横浜から川崎へ移動し、南武線に乗り換えて府中本町にて下車。

この専用通路を通って行けば雨の日でもぬれずに行けます。

ふむふむ。

まるでショッピングモールかなにかのような案内板です。

数分歩けば入り口近く。この時点で11時前。すでにレースは始まっているのですがまだお客さんは少ないです。この時点ですでに翌日の安田記念の席取りのための徹夜上等行列が出来ていることに驚き。どの分野にも人生をかけている人っているんですね。

入場券は200円。14歳以下は無料です。子供が入れることにびっくりしましたが、この後さらに驚くことになります。

入場ゲート。手荷物検査も何もありません。持ち込み放題。

入ればすぐに広大な馬場が。

広い。広いです。とても東京都は思えない。天気も上々で気持ちいいことこの上なし。

そしてスタンドのバカでかいこと。いやちょっとスケール感が狂います。

ワイド写真でぐるっと。

このスタンドがG1と呼ばれる大きなレースでは人でいっぱいになって身動きが取れなくなるほどとのこと。信じられません。

ゴール近くの良い席に座ることができました。正面には巨大なLEDディスプレイがあります。この直射日光の下でも全く見えにくいなんてことがありません。どんだけ電力突っ込んでるんでしょうか。

再びワイドで全景。
ここに来るまで知らなかった、意識もしていなかったことが沢山わかりました。
まず、トラックは3本あります。一番内側が障害レース用の生垣とかあるやつ。オリンピックの馬術で飛び越えてますよね。そしてその外側がダート。いわゆる砂地です。走りにくそう。で、最外周が芝のコースです。なんと三重構造なのです。知りませんでした。

馬券買うところはたくさんあります。いやほんとにあちこちにたくさんあるのです。
これは私たちが座った席から最も近かったところ。写真の奥、左手に自動販売機がずらりと並んでいます。

この時点でもまだ人はそれほどでもありません。すでに3レースが終わってもうすぐ第4レースというところ。
私もいっちょ前に新聞と赤鉛筆持って参戦したのですが、そもそも競馬が12レース構成であることを知りませんでした。さらにさらに驚いたのはメインレースが11レースであることです。12レースあるうちの11番目がメインなのです。不思議ですね。
この11レースがだいたい15時半から16時の間位にスタートします。ので、週末にデイゲームの野球をラジオで聞いていると「ここで○○競馬場より中継です」と突然入る割り込みはこのメインの11レースを中継しているのです。私は何とか記念やら何とか賞とかいうレースはその日に一つだけしか無いのだと思っていました。いや正確には名前の付くレースは一日に一つしかないのですが、それがその日に行われる全12レースのうちの11番目のものだったのです。よって、競馬新聞の一面には11レースの予想が記載されており、12レースは内面の10レースの横にあったりします。
これだけでも実に面白い経験です。これまで勝手に自分が思っていた競馬のイメージが次々に崩されていきます。

これが馬券を買うための記入用紙。マークシート方式になっています。

これがまたいろいろ種類があってややこしいのです。
手前に見えている緑の紙が全種類を買うためのもの、後ろの用紙は「連単ながし」用で、詳細は理解できてないんですが、連単流しで買うときに記入する内容が簡単になるようになっていると思われます。私は今回緑のみ使用。

このスタンドは富士ビュースタンドというのですが、なんとこの季節にも関わらず富士山が見えました。ラッキー。

それはさておき、4レースを予想します。といっても何の準備も情報もありませんから、ただ新聞見て適当に選ぶだけです。新聞には何人かのエキスパートの予想があり、それをガイドにするわけですが、これが高確率で当たるのであればだれも苦労はしません。この予想がしばしば外れるからギャンブルとしての競馬が成立しているのであります。よって、ここでの予想は指標でもあり逆指標でもあります。つまりなんもわからんということです。

ダートコースはレースが終わるたびにこの車が均していきます。

買いました。人生初馬券。
いきなり三連複かよと言うなかれ。3連単よりいいでしょ。
どのみち所詮ばくちを打ちに来ているのであります。勝負してなんぼです。100円を150円にするために来ているわけではないのです。もとより競馬なんて動物に他人が乗って走るのです。初心者が考えて当たるはずもありません。

で、当たり前ですが外れるわけです。まあ、最初は馬券の買い方の練習であります。
さて、レースとレースの間はほぼ30分です。これが長いようで短いです。新聞見ながらいろいろ考えているとすぐに経ちます。
あんまり焦るのもいい結果になりませんので、場内見学をしながら一個飛ばしでレースを見ることにしました。
ということで見学。まずパドック。ここはこれからレースに出る馬がウォーミングアップというかお披露目というかそんなことをするところです。通はここでその日の馬の状態をチェックします。

スタンドの下。これがすごい。一大ショッピングモールといいますか、そんな感じの空間です。もちろん洋服とかが売ってあるわけではなくほぼすべての店舗が飲食ですが、空間の作り方が似ています。

ね。わかりますかね。
で、こっちに来ると客層もかなり変わって、親子連れ、デート中の若い世代などなど華やかな雰囲気になります。

そんな人たちを横目で見つつ、スタンドから気になっていたところへ行きます。それはトラックの内側、内馬場と言われるところです。スタンドから地下道を通って抜けて行きます。途中でJRAのキャラであるターフィーとすれ違います。

で内馬場。ここは全く客層が変わります。ほぼすべてが家族連れ。遊園地かピクニック会場かB級グルメフェスタか、といった雰囲気になります。おそらくここにいる人たちは競馬をしに来てないです。単なるレジャーとして競馬場に来ているものと思われます。
こんな世界が競馬場の中に展開していたとわ。

パノラマビュー。

ターフィーのトランポリン。無料です、無料。

名前もまんまファミリーゾーン。

そしてファミリーゾーンをぐるっと回る線路が。

中はこの通り。みなさんレジャーシートを広げてくつろいでいらっしゃいます。

さらにこんな遊具まで。子供たちの歓声が響いています。しかもあちこちにガードマンや係りの方々が。これは下手な公園よりもよっぽど安全安心です。しかも広いし、大声上げて騒いでも何の問題も無いし。すばらしいところです。

先ほどのレールにはミニ新幹線が走っています。電動のようです。これも無料ですよ。無料遊園地です。

こちら。確かに新幹線。

大人も子供も乗れます。ちょっと乗ってみようかという気すら起こさせます。
もちろん自粛であります。

スタンドから見えていた巨大ディスプレイの横に来てみました。すごい迫力です。
RGGBのドットLEDで構成されています。ジャンク屋でたまに見かけるモジュールが無数に並んでいます。このディスプレイ自体が一つの建物になってます。裏側には20台以上のエアコン室外機が回っていました。おそらく相当の発熱をしているものと思われます。直射日光にさらされて動き続けないといけないのです。すごいですね。

ディスプレイ横からスタンド側をパノラマで。

B級(といったら失礼ですが)グルメゾーン。

競馬初心者のために親切丁寧にレースの仕組みから馬券の買い方まで教えるツアーがあります。ここでカモにネギを背負わせるわけです。

料金はちょっと高めかもしれませんが、都内でこのオープンな雰囲気で食事できるなら満足できるんじゃないですかね。

スタンド前に戻ってきました。ここはウィナーズサークル。レースに勝った馬が褒められるところです。馬主と写真撮ったりしているあれですね。

ここでは騎手へのインタビューも行われたりするのでしょう。無線のアンテナがいくつも立ってました。

この間にも何枚か馬券を買って負けたりしつつ、さらにうろうろします。
再びパドック。今度はちゃんと馬がいました。

パノラマで。

やはりサラブレッドは美しいですね。ギャンブルではなく鑑賞目的で競馬場に足を運ぶ人がいるというのもわかるような気がします。撮り鉄(撮り馬?)みたいな人たちもちらほら。ちなみに三脚を立てて写真を撮るのは禁止されています。人が多い時には危険だからでしょうかね。

再びスタンド下へ。賭場ならではのこんなメニューも。

こんな映画館のようなところもあります。とにかく施設が充実していることには驚かされます。巨大産業であります。それだけ大きなお金が動いているということですね。
胴元である国の取り分、いわゆるテラ銭は25%です。それでこれだけの施設が建設され、沢山の職員をつかって運用されています。しかも全国にこんな施設があるのです。

この館内案内もモール見たいでしょ。このスケールで6階まであるのです。

ディープインパクトがいました。

ゴージャスな雰囲気。

パドック横にはこんな木陰もあります。みなさん思い思いに休憩してたり、何か食べてたり、新聞見ながら予想したり。

スタンドを裏から見たところ。ここは3階になるのかな。

パドックを縦から。

競馬場の店、なんといえばいいんでしょうか、ミュージアムショップ的なところです。
それっぽいお土産が。

左馬コーナー。

馬場から外れたところには再びこんな遊具があり、子供たちが群がっています。

さらに博物館まで。

車の廃材から作ったと思われる馬のオブジェ。よくできています。

池にはカルガモの親子が。のどかです。賭場とは思えません。

乗馬体験もできるようになっています。馬三頭が食事中でした。

上部には暑さ対策の水霧噴霧器が。「霧のいけうち」という言葉が頭をよぎります。

競馬場に抱いていたイメージが崩れまくりです。馬をテーマにした遊園地の中にコースがある感じでしょうか。

乗馬ができる馬場。もちろん整備は完璧です。

あちこちで霧が。

こちらにも子供たちのための施設があります。

コースに戻ってきました。ここらあたりは寝っ転がって見れるところ。

昼寝している人もたくさん。

一周してスタンドに戻ってきました。

いやすごかったです。そして期待以上に面白かったです。勉強になり、刺激になり、良い経験になりました。
ちなみにレースはこだわりの三連複は全滅、かろうじて滑り止めに買っていた枠連であたりを引くことができ、無事換金も経験することができました。結果はもちろん大敗でしたが、おもしろい遊びでした。
私は競馬に嵌ることは無いと思われます。負けても悔しくもなく、当てても特にうれしくなかったです。そんなもんだなあという印象が残っただけでした。
総括としては「競馬場がこんなところだとはおもわなかった」です。小さなお子さんがいるご家族にはある意味最適なレジャー施設です。一人200円(しかも小さい子はタダ)で入れる遊園地ですね。さすがに球技やバトミントンなんかは禁止なんだと推測しますが、広場に遊具に食べ物と、おおよそ家族連れが一日楽しむのに十分な設備が整っています。

行ってみてよかった。非常に良い経験でした。
きっとこのノリで競艇場なんかに行くとそれはそれでまた違った驚きが経験できそうです(笑

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