独身の日 2018 続々到着 その2

買ったもの

 
ようやくサーモグラフィーが到着しましたので早速遊んでみました。
独身の日のサービスかどうか不明ですが、サーモグラフィーと放射温度計のセットになっています。この二つで18,384円です。信じられない値段です。
少し前まではサーモグラフィーと言えば液体窒素で冷却する日本アビオニクスとかそういった専業メーカーの世界で、価格も数百万は当たり前でした。
それがマイクロボロメータの価格低下で一気にサーマルイメージングが民生の世界に下りてきました。素晴らしいことです。

サーモグラフィーの方はしっかりした専用ケースとストラップ付き。

まずは放射温度計の方から動作確認です。

より測定温度域の広いタイプのようです。-50~550℃の測定が出来るということで、まず私の用途では十分です。

単四電池2本を入れてトリガを引けば直ちに測定です。

何も難しいことはありませんが、注意点は測定点はレーザスポットを中心とするある範囲の平均温度であるということです。そしてこの範囲は距離が離れるほど広がっていきます。距離と測定範囲の関係は本体横に表示してあります。
それからもう一つの注意点は、被測定物の放射率です。詳しくはGoogle先生に聞いていただくとして、放射率がきちんと設定とあっていないと正しい温度が測定できません。
簡単にはマットなものは比較的正確、光沢があるものは誤差が大きいと思っていて良いです。金属光沢がある面や、ガラスなどはデフォルト設定では誤差が大きいです。

いよいよ本命を。

放射温度計のお父さんみたいな形です。

単三4本で駆動します。グリップの中が電池BOXになっています。

ニッケル水素で動くかなと思いやってみましたところ、起動しました。

が、電池ほぼカラの表示になります。アルカリマンガンよりも電圧が低めですので仕方ないですが、満充電しておけば低めなりに電圧を維持しますのでこの状態で一定時間は使えるはずです。

良いですねえ。こんなものが自宅工房で動くなんて。

動作モードはシンプルです。
起動後は連続的に測定が行われます。画像は6fpsで更新されます。十分なスピードです。
また、サーマルイメージセンサと可視のピンホールカメラが搭載されており、可視画像とサーマルイメージを重畳して表示できます。さらにその重畳割合を変えることもできます。

画面内には温度が3か所表示されます。
画面上部の大きな表示はディスプレイセンター位置の温度、下部に小さめに二段表示されている温度は視野内の最高温度と最低温度です。さらに、設定によりどの位置が最高/最低であるかがマーカーで動的に表示されます。素晴らしい。
画面はモノクロにもできますし、色と温度範囲の設定が5パターンだったかな、準備されています。
表示状態でトリガを引けば、その時の画像を保存できます。本体には何も外部インターフェースはありませんが、上部にマイクロSDのスロットがあります。

測定温度範囲は-20~300℃とこれまた十分な仕様。

サーモグラフィーがあれば基板上で発熱している部品を見つけるのが容易です。購入の本来目的はそれで、そのほかにもレーザ加工機の調整、3Dプリンタのベッドの温度分布、ペルチェ素子の温度状態や熱の逃げる様子など様々な検討中のプロジェクトで活用可能です。
と言いつつ、モノとして手元に置いておきたいというのが一番なんですけどね(笑
一年越しで悩んだ挙句の購入でしたが、めっちゃ満足であります。

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