偏った話題を扱うみら太な日々をご覧の皆さまであれば似たようなものだと思いますが、私はPCをたくさん持っています。
PCの定義も難しいところですが、ここはOSが走るものと定義しましょうか。そうすると、横浜基地だけでもWindowsが5台、(組み込み系)Linuxが5台あります。実家には何台あるのか数えたこともありません。ざっと思い浮かべてもデスクトップが少なくとも7台、ノートは少なくとも6台あります。
横浜で使っているマシンはWindows系でデスクトップが2台、ノートが2台、タブレットが1台です。デスクトップの二台はどちらもばりばりの現役で、CoreDuo(windows7 32bit)とCore i7(Windows10 64bit)です。メインはi7のマシンで、今もそのマシンでこのブログを書いています。
デスクトップはまあそこそこのマシンですが、モバイルとなると急に貧弱になります。ノートの二台はCentrinoのレッツノートCF-R7と、もう一台は何だろう…..DELLのノートで、多分ペンティアム4とかです。R7は2009年の購入じゃないかな。もう7年使っていることになりますね。ですがこれが私のモバイルのメインマシンでした。そして、しばらく前にLenovoのMiix2が安かったので初めてタブレットに手を出しました。が、これはでかいスマホ的な使い方しかしておりません。
あいかわらず前置が長いですが、何を言いたいのかというと「モバイル環境があまりに貧弱」ということです。これを改善すべく、今回新たなマシンを購入しました。
買ったマシンはこちら。ASUSの2in1タブレット、TransBook3 T303UAです。
購入にあたって一番重視したのは「fusion360がそれなりに動く」ことでした。
別に外で設計をしたいわけではなく、出先でちょっとした変更くらいはできるようにしておきたいのです。なんで出先でファイルを編集したいのかというと、ついにこのたびTechShopのメンバーになったためです。
TechShopにはこれまで何回か見学やらなんやらで行く機会があったのですが、メンバーになろうと思ったことはありませんでした。それは、TechShopで使いたい機器は自分で持っているからです。
ですが、今回どうしても社用で使いたい機器が出てきたためメンバーになることにしました。
社用で使う機器は個人的には全く興味がないものですが、今後個人的に別の機器を使いたくなることがあるかもしれないと思い、入会金は自分で払うことにしました。そして施設の利用料は社用の時は会社落とし、私用の時は自費で、と住み分けられるようにしました。トレーニングの費用も別々に出来ますので、公明正大に住み分けが可能なのです。
さて、TechShopに行ったことがある方はご存知と思いますが、作業場の一角にはみんなで使えるPCが置いてあり、それにはfusion360がインストールされています。ので、基本的にはそれを使えばいいのです。が、共用PCはいつもいつも使えるわけではありませんし、共用というのはなんか人の自転車に乗っているみたいで落ち着きません。やっぱり自分で持ち歩きたいですよね。
fusion360は非常に多機能なCAD(と言わせていただきます)で、高度な作業をするにはCPU/GPUのパワーが必要です。が、一方でいわゆる3D CAD的な「図面描き」レベルであればそこそこのマシンでも動きます。この辺りはすでに突っ込んだ検討が行われており、ここに膨大な情報があります。もちろん図面描きでも、描画上の贅沢なオプション(影だのアンビエントオクルージョンだの)を使うと苦しくなって行きますが、最低限の3D CAD操作であれば、いわゆるCAD用PCでなくともよいのです。
実際私が社用で使っているfusionはレッツノートSX4で動かしていますが、まずまず快適に動作しています。さすがにローカルでレンダリングかけると苦しいですが。
余談になりますが、fusion360はスタートアップ/ホビー用途としてフリーで使うとクラウドレンダリングの回数は無制限ですよね、これが社用に年間ライセンスを買うとなぜかクラウドレンダリングの回数が制限されます(笑 不思議な仕様です。
さて、SX2はCore i5で、GPUはCPU内蔵(といういい方で正しいのかな)です。それでもそれなりに動きます。それなりに動くというとなんか問題があるように思えるかもしれませんが、実際は何の問題もないです。以前すごいグラフィックカードを挿したPCでfusionを動かして比較をしたことがあるのですが、私が描くレベルのファイルサイズと作業では差を感じることはできませんでした。そのくらい問題ないということです。
ここで注意すべきことは、fusion360の描画はOpenGLではなくDirectXで行われるということです。これはほとんどの3D CADに適するとされているクアドロ系のグラフィックボードではなく、Gforceなどのいわゆるゲーム系のグラフィックボードがfusionには適しているということを意味します。
ということで、新規PCを検討するにあたってのポイントとして、
- Core i5くらいのCPUでよさそう
- でもメモリはたくさんあるに越したことは無い
- GPUは内蔵でも行けそう。もちろんあるに越したことは無い。
- 持ち出しが億劫にならないよう出来るだけ軽く小さく
- もちろん出来るだけ安く
を念頭に選定を行いました。
- Suface Book
文句なく現時点では究極の一台ですね。外部GPUとしてGforce積んでます。その他スペックも申し分ありません。
もちろんその分お値段はぐうの音もでません(笑 20万円からのスタートで、GPU付きはよく見てませんがもっともっと高いです。 - Surface Pro4
スタバでMACと並んでよく見かける(笑)マシン。2in1で今風のデザイン。軽く小さく、という点では魅力的です。GPUは内蔵ですが、私の目的の範囲であれば問題ないはず。何よりも本家様という安心感とブランドがあります。その分お高め。 - NEXTGEAR-NOTE i4600
マウスコンピュータの14インチゲーミングノートPCです。Gforceを積んでます。
CPUとは別にGPUチップを積んだゲーミングノートはほかにもありますが、どれも15/17インチ画面の大きなものばかりです。持ち歩きを考えると14インチでもどうかと思うのですが、最小サイズとして検討候補に入れました。 - TransBook3 T303UA:買ったものはコレ
ASUSが露骨にSurfacePro4に当てて出してきたモデルです。値段はSurfacePro4のちょいと下、スペックはちょいと上といういいところを突いてきたマシンです。ネックはSurfacePro4のおよそ半分というバッテリーの持ちの悪さ。 -
レッツノートSX
実績重視。なんといってもいま動いているのですから一番確実です。使いやすさ、堅牢性、バッテリーの持ち、どれをとっても問題ありません。
の5台を選び、全機実機をみて触ってきました。もちろんSX以外は展示品ですからfusionインストールするわけにはいきません、店頭でちょいと触っただけです。
で、決定に至るまでの思考の経過は、
- まずSXは無い。いくら実績があるといっても同じPC二台も使いたくないし、仕事思い出すのでいや。光学ドライブもいらないし。画面も小さい。
- 次にSurfacebookもない。値段高過ぎ。
- NEXTGEARはスペック的には申し分ないんだけど、持ち歩く気力が続かなそう。
- 結局、SurfacePro4かTransBook3だな。コストとハードウェアスペックを考えるとTransBook3一択だが、バッテリーは4時間でホントにいいのか?
といったものでした。
んで、結局電源が取れないほんとのモバイル環境で使う機会はそれほど多くは無いだろうということと、バッテリーは外付けの電池で何とかなるけど、ハードウェアスペックはあとではどうしようもないということでTransBook3に落ち着きました。
購入は昨日1/7の土曜日。ビックカメラの横浜駅西口店です。
では開梱からfusion動かすまで。
箱。店の奥から出てきたとき、思ってたよりもでかかったので少々驚きました。
なぜこんなにでかいのかというと、
箱の中にはさらに箱が二つ入っていて、
本体とキーボードカバーが別々になっているからでした。本体は奥の小さい箱。
これなら納得できる。
ちなみに、TransBook3はキーボードカバーが標準添付ですが、SurfacePro4は別売りです。これもTransBook3に決めたポイントの一つ。
キーボードカバー出します。
いよいよ本体。
スマホみたいな今風の梱包のやり方ですね。
取り出し。
付属品はこれだけ。
しつこいですが、TransBook3にはペンも標準で添付されます。SurfacePro4には付いてません。
ACアダプタはどうなんだろうか。ASUSのデザインですね。正方形の真ん中からケーブルがでるという。私なら絶対にしない設計です。
付属品のすべて。マニュアルは困ったら読むでしょう。
キーボードカバーはマグネットで実に簡単にかっちりと取り付けできます。
今風の2in1スタイルですね。桜木町駅のスタバでドヤ顔しようかな(笑
ちなみに色はシャンパンゴールドにしました。最初はメタリックグレーにしようかとも思いましたが、せっかくの私用なのでちょいと華やかにしようかと。
たたむとこんな感じ。実に薄く小さくて持ち歩きにはよさそうです。
立てるとこんな姿。
惚れました。かっこいいです。
ではセットアップ開始。
セットアップが終わったら一番にfusion360をインストールしました。
では動かしてみます。まず起動を動画で。
室内のWifi環境での起動です。遅いような気もしますが、デスクトップでもこんなもんです。
続いてファイルを開いてぐりぐりやってみます。
せっかくのタッチパネルなので指でも回しています。一本指ドラッグで回転、二本指ドラッグで平行移動です。
十分な動作速度だと思いません?CPU内蔵グラフィック(HD520)ですよ。レッツのSXと比べても遜色ないというか、こちらの方がむしろスムースです。素晴らしい。この選択で間違いありませんでした。
では次にちょいといじめてローカルでレンダリングしてみましょう。動画で。
ま、こんなもんでしょう。モバイルでこれをやることはまずありません。
もちろん、クラウドレンダリングをすればこの辺りの問題は一切無くなります。
幾つか例を。
ということで、じっくり考えてよかったです。非常に良い買い物になりました。
やりたいことが過不足なく出来て、コスト的にも納得できるものでした。ビックカメラで消費税込み約16万円、ポイントで1万8000円位が返ってきましたので、差し引き14万円少しというところです。これは本日時点での価格.comの底値とほとんど同じ金額です。
この後、GIMP、Inkscape、JWCADなどの定番ソフトをインストールしてセットアップを完了しました。
これからバリバリと使ってやりたいと思います。
コメント
どうもウェイです。
PCを複数台お持ちのようで、色々と利用価値があるからだということで、羨ましい限りです。
私は自作PC1台、ノートPC1台、スマホ1台という構成です。
ノートPCはメインの自作PCがトラブった時の代替PCとして利用しており、共にOSはWindows7です。(Windows10は使い辛いのでインストールしてません)
通常使う分にはこれくらいで十分かなと思っています。
ただ、自作PCやノートPCはそろそろ買い換えたいなぁ~と思っていますが、お金が掛るので躊躇しております。(お金の使い道は電子部品等にせっせと費やしている)
最後にあいさつが遅れましたが、今年もよろしくお願いします。
ウェイさん今年もよろしくです。
PCはなんか溜まっていきますよね。これでも以前よりは減ったような気がします。
所有するPCの台数を整数で語れるうちはまだまだです(笑
こんにちわ。
ASUS TransBook3 なかなか良さそうですね。
価格は13万弱くらい? 私にはすこーし手が届かないです。それでもこんな素晴らしい性能のPCが と考えると安い感じですね。
私が初めて買ったMZも同じくらいの価格でしたよ。
2台目に買ったPC88なんか23万くらいでしたよ。そのころはみんなそのくらい出してPC買ってましたね。30年近く前です。
では30年後どうなってるんですかね。
私は20年近く前にかみさんに 将来パソコンはしゃべるようになる!って言ったら 笑われましたが、そろそろしゃべるようになってきましたね。
今、一番怖いのは パソコン同士がしゃべるようになった時です。その結果どうなっちゃうのか? 想像すると怖いです。
山形君さんどうもです
その後使い続けていますが、なんの不満もないですね。いいマシンだと思います。ネックの電池寿命はモバイル電池で補強たいところですが、USB PowerDelivery対応の充電池は結構高いので、そこが気になるくらいです。
ちなみに、24回払いの無金利ローンで買ってますので、月の払いは6800円とか、そんなもんだったと思います。
ほら、 買 っ て し ま い ま し ょ う
30年を待たずしてちょびっツが完成することを願っております。