背面のネジ二本を外して筐体を開きます。
薄型のステッピングモータとベルト駆動基板を回収。基板はほとんどめぼしいものはないです。
ガラスを外します。これ結構重要なパーツ。スキャナについているような3mmもあるようなガラス板なんてなかなか買うことが出来ません。強くて平滑で切断も容易で、と言うことない工作材料です。
あとはシャフトとミラー、集光レンズなど回収します。
お次、GT-7400UF。
上蓋には透過原稿用の光源が入っています。モデルによっては導光版タイプになっており、その場合はアクリル板が手に入りますが、これは冷陰極管と拡散板の方式でした。
筐体を開けて、
後はこのあたりを。
お次、GT-700S。これには良いステッピングモータが入っていることがわかっております。
モータとベルト、ギアの類も回収。
お次、Canoscan8000F。キャノンのスキャナはシャフトが細いから嫌い。
透過原稿モジュールからはアクリル板が手に入りました。
ということで、スキャナからの収穫はこんな感じ。400円ですから上出来です。
次は液晶パネルです。
パネルのみで売られていましたので出自は不明ですが、横1920ドットのワイドなのでそこそこ新しいPCディスプレイから外されたものと思われます。信号のコネクタは破壊されておりました。
ほぼ同じ大きさのもが2枚。まだたくさんありましたが、大きなものから2枚のみ購入しました。
縁のSUS板をこじると簡単にばらばらになります。
ドライブ基板外して、
このつめをこじれば、
液晶パネルが外れます。
多層になった光学フィルム。日本が世界に誇る技術の結晶です。
そして出ました!目的のブツ。アクリルの導光版です。厚さは8mmくらいかな。テーパーもなく非常にきれいです。
こんな板をホームセンターで買ったら数千円しますよね。
二枚目もさくっとばらします。5分もかかりません。
同じくアクリル板ゲット。満足です。
続いて複合機2台。まずはEPSONのPM-A820.
上がスキャナ、下がインクジェットプリンタになっております。
まずはスキャナ部から。
このモデルのスキャナは徹底的にコストダウンされております。
シャフトすら入っておりません。筐体にレールを成型し、オイルを塗りたくってその上をヘッドが滑ります。ベルトもちゃちなつくり。妥協の塊といった風情です。
そんなスキャナでもガラスだけはしっかりしたものが入っています。ここをケチると、ガラスが割れてユーザーが怪我すると言ったメーカーが一番嫌うタイプのクレームが発生するからです。
ということで、ここだけですでに元が取れます。
モータもステッピングですらありません。安いDCモータに手作りエンコーダの組み合わせ。
涙ぐましいコストダウン努力です。
スキャナ部はほとんど見るべきものがありません。
プリンタ部に移ります。
上からどんどんカバーを外していきます。
こちらはスキャナ部とは一転して化粧板のためだけに大型の金型を起こすなど贅沢なつくり。
駆動基板。ほとんど表面実装品で鉛フリーハンダと扱いにくい物ばかり。このパワートランジスタくらいは外しますか。
メカ部分に進みます。
外装を外して、
全体をチェック。
ステッピングモータは使われていません。DCモータとエンコーダのタイプですね。古い複合機でないとステッピングモータは手に入らなくなってきました。
ヘッドを保持しているシャフトは太いです。これはなかなか良いものが回収できそう。
ヘッドを左右に駆動するDCモータです。サーキュラーソーを作るのに使ったやつです。
ばらしていきます。
プリンタの組付けにはネジが多用されていますので、それらを回収するのも大きな目的です。一台のプリンタからタッピングネジが30本、M3ネジが20本くらいは回収できます。この辺も買ったらそこそこの値段がします。
ヘッドを外しました。こればっかりは駆動のやり方がわかりませんので活用のしようがありません。
シャフトはすばらしいものです。これは使える。
電源基板も外しておきます。
ほぼばらばらになりました。
このプリンタはそれほどつかわれないまま壊れたようです。インクを捨てるスポンジがほとんど汚れていません。壊れた原因は良くわかりませんが、あちこちに千切れた紙がインクまみれになって落ちていたのでそのあたりでしょう。メカ部の設計に問題があるようです。
下部からはイ紙送り/ンク掃除用のスクイズポンプを動かすためのDCモータも手に入ります。
こんな感じですか。
最後は PM-A870です。
このモデルは透過原稿用の光源がついております。
今度はスキャナ部分を後回しにします。
本体基板を外します。東芝のステッピンブモータ駆動用ICが見えます。
操作部基板を外します。
ヒンジ部分をばらしたところ。実はここからは大変良いバネが手に入ります。しかも2本。
ここでスキャナ部の分解に入ります。ネジ外すだけで簡単に筐体が外せます。
ここでもガラス板を回収。
狙いの一つ、角型のステッピングモータ。バイポーラのもので3軸ステージにもたくさん使ったやつです。
後は例によってシャフトとレンズ類を回収。
本体に移ります。
この個体は相当使われたようです。インク掃除のスポンジがほぼ満タン。
ヘッド駆動用のDCモータ。ベルと共に回収。
紙送りには角型のステッピングモータが。
インク汚れがひどいので完全分解はやめておきます。
紙送り用のステッピングモータ。買ったら高いですよ。
ということで、こやつに関してはここまでにして元通りっぽく組みつけていきます。
ネジは最小限の使用で。
戦利品たち。
小さな液晶モニタを分解してみましたが、導光版がすごいテーパー形状になっているので興味を失いました。
今回手に入れたモータをモータ入れに放り込みます。
大変な量になっています。これは全部これまでにジャンクから回収したもの。
その他の部品も分類されて収まるところに収まりました。
今回のジャンク入手/分解作業も非常に充実したものでした。
これだからジャンクはやめられない。
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