ホットエンドを取り付けているPEEKのばれるが割れて樹脂が流れ出してきてしまったプリンとヘッドを交換してみました。昨日数時間の試行錯誤をしましたが、まだ完了しておりません(泣
ちなみに現在のプリントの様子。ひどいものです。
バレルが裂けてPLAが漏れ出してきています。
熱がかかるところだけに接着剤で修理というわけにもいきません。
ということで、買っておいた別のヘッドに好感することにしました。
このヘッド、元のものと若干構造が違うのですが、まあ何とかなるだろうと気楽に考えて作業を進めました。これがなんともならなかった、というかまだなんともなってないのです(泣
作業としては元のヘッドの取り付け位置と交換するだけですので簡単です。
ヘッドをさしこんでネジで固定します。
軸に乗せて、
サーミスタを差し込んで、耐熱テープでぐるぐる巻きにします。
ヒータを差し込む穴の部分のテープをカッターで切り抜きます。
ヒータを差し込んで、芋ネジで固定。
完成です。
早速動かします。
いい感じで動いています。
暗くて見にくいですが、動画で。
楽勝じゃんと思っていたのですが、しばらくしたら樹脂が出てこなくなりました。
あららとおもっていろいろと調整しましたがうまくいきません。ということで、再度ヘッドを外して分解してみました。
こんな感じ。
実はこのヘッド、非常に安かったのです。$10少しという破格。
外観はこれまで使っていたものと同じでしたので大丈夫と思っていたのですが、中の構造は違っていました。
写真のアルミホットエンド部分の構造、その右のテフロンチューブの太さ、いずれも違っています。
おそらくテフロンチューブのサイズを変えるだけで1.75/3mm両方のフィラメントに対応できるように考えたものだと思われます。 このあたりの妥協が動作が安定しない原因かもしれません。
組み立てると、こんな感じになるのですが、バレルの中に見える黄銅製の押さえネジ(上の写真の右側のパーツ)を締めこんだときにテフロンチューブがつぶされてテフロンチューブの出口が締め込み側に変形しているのではないかという気がします。それでフィラメントがチューブを通過しにくくなってうまく供給が進まない、といった推測です。
そこで、押さえねじの締め込みを緩めて、さらにその上から旧ヘッドについていたチューブフィットをねじ込んでフィラメントがスムースに送られるよう工夫してみました。
元のように取り付けます。
こんな感じ。エクストルーダのすぐ下にヘッドの端部が来ますので、フィラメント供給は安定するはずです。
が、結果は同じでした。やはり動作がいまいち安定しません。
温度表示には何の問題もないのですが、念のためサーミスタも交換します。
再々テストしてみましたが、予想通り何も変わりませんでした。
….ですが、このブログを書いている間に別の原因に思い当たりました。テストしてみたいと思います。
アルミの加工が必要ですのでうまくいきますかどうか。
コメント
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
交換後のホットエンドですが、ヒートブロックから上の冷却を考慮しておらず、溶融量が多いタイプですね。
溶融量が多いと、押し出し機側に必要な押し出しトルクが大きくなり、
フィラメントが吸湿したり、ノズル内のちょっとしたフィラメントの焦げ付きで
とたんに掃き出しが不安定になることがあります。
E3Dでgoogle画像検索していただければ一番有名なホットエンドの断面図が出ると思われます。
フィラメントはヒートシンク+ファンで強制冷却して
ヒートブロックに入るまでは極力溶かさないのが最近のトレンドです。
E3Dのホットエンドは改良を繰り返し、現在は6世代目です。
以前はALLメタルを謳って高温動作を売りにしていましたが、
最近はヒートブロック直前にテフロンチューブを入れて、
高温動作を捨て、安定性を重視するようになっています。
以上、改造のヒントになれば幸いです。
匿名さんありがとうございます。まさに欲しかった情報です。
実はこの機会に3Dプリンタを作り直そうかと考えているのです。
手元にリニアガイドとかボールネジとか様々あふれ始めたので、いっそめっちゃ高精度なステージに最新のヘッドを乗せてみようと考えていたのです。
通販とか見るとご紹介のヘッドがたくさん出ています。が、どのような出自のものかは調べきれておりませんでした。トレンド含めてご紹介いただき感謝いたします。このヘッドで作ります。
とりあえず今のプリンタが動くように旧来のヘッドで修理しようと思っていますが、その次はヘッド以外完全自作を目指したいと思います。
ありがとうございました。また助けてください。