みら太な土木作業ほか

修理、改造

 
年末年始は福岡で過ごしております。
たまにしか帰省しませんので、いろいろとやることがたまっておりまして、今回はそれらをこなした記録を投稿しておきます。コンクリート系の作業というあまりやらないものでしたので、非常に楽しかったです。

この投稿での作業は、

  1. 嫁さんの実家の裏にフェンスを作る
  2. 同じく嫁実家の窓に目隠しを作る
  3. 実姉のトイレのウォシュレット交換

です。
まず、1と2。 30日の作業でした。まずは近所のホームセンターグッデイで材料を購入します。
グッデイはファブラボ大宰府を運営する九州老舗のホームセンターです。イメージカラーはこのオレンジ色。

福岡の冬には珍しい良く晴れ渡った日です。

フェンスと、目隠しに使うホワイトウッドの4m材を購入します。4m材は車に入りませんので、軽トラを借りて運びました。
今回フェンスを初めて購入しましたが、結構安いんですね。下の写真のサイズ、2.6m位かな、これで2400円くらいしかしません。支柱が1700円で、1枚のフェンスを二本の柱で支えますので、柱のほうが高い計算になります。

4m材が暴れないようにしっかりとロープをかけ、フェンスを荷台に放り込んで出発です。

久々に乗るグッデイのトラック。

外観が新しいなあと思っておりましたが、それもそのはず、走行1万km台でした。

15分ほど走って現場到着です。

材と共にその他準備してきた工具やら捨て板やらを下ろします。

フェンスを取り付けるのは、家屋の裏側のこの部分。背中合わせの区画に新しく集合住宅が建てられ、その際にそれまであったブロックが撤去されてしまったようです。
以前の構造を良く覚えていないのですが、区画を仕切る境界線のうち、下の写真手前に見えているように半分くらいはアルミフェンスがあります。残りの部分にフェンスをつけるというのが今回のミッションであります。
基礎にはすでにブロックが固められていますので、ブロックの穴を広げて、そこにコンクリートで支柱を固定するという作戦を立てました。基礎工事がありませんので作業自体は楽なはずです。

手前部分のアルミフェンスを良く観察して、構造を調べます。
購入したフェンスはこれとは違うものですが、取り付け方はほぼ同じとわかりました。支柱の間隔も参考にします。というか、間隔は結構適当であることがわかりました。

そして、今回最大の関心事項であるコンクリによる支柱固定部分を観察します。
が、ほとんどなんもわかりません(笑

今回の施工区間は、フェンス一枚では足りず、二枚では長すぎるといういやな長さになっています。必ず接続部分と切断部分が出来るということになります。

すでに施工してあるフェンスと出来るだけ高さをあわせるということも気にしておかないといけません。

ここで一回トラックを返しにグッデイに戻り、窓の目隠しに使う材料を物色しました。
実は目隠しに何を使うのかまったく構想していなかったのです。
で、ぶらぶらした結果、ガーデニング用に使われるルーバータイプのフェンスを使うことにしました。

これ。
結局これもってくるためにトラックでもう一往復することになりました(笑
やっぱり事前の構想は大事ですね。ちょいと反省。

では、フェンスから作業開始です。
まず支柱をコンクリで固定して、フェンスを取り付けて、という順番が普通だと思うのですが、支柱をまっすぐ立てる自信がありません。横浜に水平器はありますが、持って帰ってきてませんし、懸垂錘も持っておりません。
しばし悩んだ後、全体を組み立てておいてから垂直をあわせることにしました。先に組み立ててしまえば支柱の左右方向は固定されますので、前後方向だけを合わせればよいことになります。多少楽になるはずです。

ということで、まずは組み立てを行います。支柱を二本出します。

この部分をフェンスの下部に引っ掛けて、

上部をこのような別売り金具で押さえ込みます。シンプルな構造です。

長過ぎるフェンスは、代替のところで切断します。金のこで一撃です。肉は非常に薄いです。

では立てていきます。
まずは目標になるブロックの穴をハンマーとタガネで広げます。下の写真でも穴が開いているのが見えますが、他のところも非常に薄いコンクリの層が作られているだけですので簡単に穴を開けることが出来ます。このあたりはありがたい作りです。

とりあえず支柱ををぶっ挿します。
この時点でありがたいことに支柱はほぼ直立しております。もちろんゆすればぐらぐらしておりますが、別の支えを立てて養生するような必要はなさそうな感じであります。

根元部分。

この状態で支柱にフェンスを固定します。二本の支柱がフェンスで連結されるとさらにぐらつきは小さくなりました。すばらしい。

二枚目のフェンスとの連結を作っていきます。連結部分にはこのようなブラケットを使います。
双方のフェンスの端部の穴に差し込んで、ネジで固定していきます。

二枚のフェンスを連結しました。
この状態でフェンスの前後左右の傾き、手前にある既設フェンスとの高さ調整を行います。
といっても、広げたブロックの穴の中にコンクリートの端材を放り込んで支柱の高さを調整していくだけです。

二枚のフェンスの連結部分。ブラケットをネジで固定していきます。

運のいいことに、さしたる苦労もなく仮設は終了しました。あとは支柱の足元をコンクリートで固めるだけであります。
実はコンクリートを混ぜるのは生まれて初めてであります。以前からやってみたい作業ではあったのですが、これまで機会がありませんでした。
今回購入したのは、予めセメントに砂が混ぜられてコンクリートになったものです。4kgで500円くらいでした。とりあえず半分の2kgに水350mlを加えてよくかき混ぜます。バケツを汚したくなかったので、厚めの袋の中で混ぜました。結果的にはこれで何の問題もありませんでした。
混ぜるのに使ったのは普通のスコップです。壁塗りするわけではありませんので、これで十分なはずです。

よく混ぜたコンクリートを支柱の根元の穴に詰めていきます。きっちりは詰まってないと思いますが、まあ大丈夫でしょう。

詰め終わったら、周りをなだらかに整えます。

二つ目。

同じようにコンクリを詰めていきます。

以下同様に、4本の支柱の根元を埋めていきます。結果的に2kgのコンクリでちょうどの量でした。

既設のフェンスとの高さの差もほとんどなく、一体感のある仕上がりになっています。

端部には怪我防止のエンドキャップも取り付けられております。

一晩も待てば実用強度に達するのかな。いずれにしろ触らずに放っておきます。支えも何もないので、ただ待つだけです。

フェンスは思いのほかうまくいきました。お次は窓の目隠しです。
現場はこちら。元々あったルーバーつきの雨戸が朽ちてしまい、今は何の目隠しもないのです。

まず、雨戸の開け閉めに使っていたレール3本を撤去し、荒れた塗装をたわしで剥ぎ取ります。

嫁さんも作業に参加。

申し訳程度のマスキングテープを貼って、

これを塗っていきます。

塗っていきます。一度表面を削ったほうが良いとは思うんですが、今回はとりあえずそのまま塗りこみました。

こんな感じ。

まあこんなもので良いでしょう。何もしないよりははるかに強いはずです。

では、取り付けを行っていきます。
窓枠の左右方向に二本の板を渡し、そこに二枚のルーバーフェンスを固定していく計画です。
窓枠の差し渡しは3600mm、購入した材は4000mmなので、位置を決めて切断します。

だいたいのところに線を引いて、

のこぎりで切断します。

二本とも切断したら、

固定の為のL金具を取り付ける位置に下穴を開けておいて、

先ほどの塗料を塗っていきます。嫁さんが手伝ってくれます。

私はその間を使ってL金具を窓枠に取り付けていきます。

ぬりぬり

台風直撃も想定し、がっしりと取り付けを行います。

ぬれました。しばし乾燥。

乾いたらL金具に固定していきます。

下穴を開けているのでそこに皿ボルトを入れて裏からナットで固定します。

上側も同じ構造です。

二本とも取り付けが出来ました。

あとはルーバーフェンスを板に固定していくだけです。
シャコマンでフェンスを仮固定し、コーススレッドをねじ込んでいきます。

ルーバーフェンスは1800x900mmで5000円くらいと結構値が張りますが、自分で作ることを考えると安いものです。

一枚目の取り付けを完了しました。
フェンスを固定しないときはびょんびょんしていた二枚の板がしっかりしてきます。

二枚目も同様の手順で取り付けました。簡単なもんです。

完成。
窓が丸見えになることもなく、部屋が暗くなることもなく、といういい感じの仕上がりとなりました。
思いのほかうまく出来て満足。義母にも喜んでもらえました。

そんなことをしている間にコンクリートがどんどん固まっていきます。ほとんどぐらつきがなくなりました。こちらもこのまま問題なく完成するでしょう。

以上、嫁実家でのDIYでした。

お次は姉の家のウォシュレット交換です。この作業は31日、大晦日に行いました。
これまで数年間使ってきたウォシュレットの動作がどうも怪しいということで、交換品を購入した上での依頼でした。この古いものもたしか私が取り付けしたものです。

現状を確認します。上部のフレキは水タンクに、下部のT分岐から出ている白いホースがウォシュレットへの給水部分です。

元栓を締めて、水タンクのフロートを押して内圧を逃がします。
その後にフレキを外し、フレキ内部の水を雑巾で受けます。そして、ウォシュレットへ向かうホースを外し、最終的にT分岐の金具も取り去ります。

旧ウォシュレットを外します。

新旧交代式。

取り付け部材を外し、掃除します。

次に旧部材を外して新しい取り付けパーツを入れていきます。

今回の取り付け部構造は別パーツになっていました。前後の位置調整が出来るようになっています。すばらしい改善です。

さらに、今回購入したウォシュレットにはT分岐のパーツが予め付属しています。すばらしい。

本体にホースを接続し、

本体を取りつけパーツと勘合すれば固定は完了です。前後の位置を調整しておきます。

あとはアースと電源の接続。邪魔にならないように便器の下側を通します。

電源もアースもすぐ横にありますので、何の工夫も要りません。

完成しました。これでまたしばらくは安心して使うことが出来ます。

ということで、年末のDIY投稿でした。
たまにはこうやって家族親戚の役に立っておくと、実家に放置しているバンドソーやらコンプレッサーやらボール盤やらの身の安全が保証されるのであります(笑

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