その1に引き続き、文月さんからの依頼案件を進めます。ミクさんのサイバーコンソールです。
おおよそのサイズは「座面 160 x 120mm、背面 160 x 260mm くらい」という値をいただいておりますが、念のために本設計に入る前に一度試作をしてミクさんとサイズが合うかどうかを試していただくようお願いしました。今回はその試作を行います。
試作用のコンソールはサイズ確認だけなので、それ以外のものはすべて外し、また材料も板厚2.5mmのMDF1層としました。
簡略設計をしたシート部分はこちら。
これをばらします。
シートの骨格を成すこのパーツですが、差渡しが600mmくらいあり、どうやっても私のレーザ加工機には入りません。 やむなく3分割してあとで組み合わせることにします。
Sketchup に dxf を吐かせて、jwcad で分割し、ワーク最大サイズである300x200mmに収まるようレイアウトしていきます。
これを順次 NCVC に読み込んで Gコードを作ります。
カットは 300 x 450 x 2.5t のMDFを使います。東急ハンズで一枚 100円 ですのでばんばん使っても惜しくありません。
切ってるとこを動画で。
こんな感じで切り出していきます。
カット中はすごい煙であります。ブロアをもう一段強力なものにしないといけない感じです。
たまって来ました。
並べてみましょう。
いい感じです。寸法はそこそこ出ておりますのでつなぎ目もきれいです。
その1では「なんと呼ぶかわからないパーツ」といいましたが、UVクリアリングという名前がありました。本番ではアクリルで切ることになるであろうパーツです。
増えてきました。
切断したMDFからのパーツの取り出しはこんな感じ(笑
どんどん切ります。
一枚あたりの処理時間は10分くらいですので、午前中だけで終わる作業です。
すべてのパーツが切り出されました。
3分割したパーツはこんな板で継ぎ接ぎします。まあ、試作ですから。
みっともないですが、目的は達するでしょう。本番では切断位置の違うMDFを二枚重ねにして接続することを考えております。
残骸。
さて、パーツはそろいましたので、文月さんにお送りする前に仮組みしてみましょう。
ちゃんと出来るのかな。
コメント
MDFのコゲ(ヤニ?)がアンビエントオクルージョンみたいでいい感じですね。
それにしても、みら太さんの手の早さには驚かされます。
問題にぶつかった時も決して停滞する事なく次の手を打つ姿勢にも。
お勤め以外の限られた時間の中で、よくもまあ、こんだけの事をやれるもんだと感心してしまいます。
きっと、淀みなく流れるような作業なんでしょうね。