ジャンクレシートプリンタを動かす

修理、改造

 
1月末に若松通商の末広町ビルが閉店になった際に買ってきたレシートプリンタを動かしてみました。ほんとはもう少し早く試したかったのですが、DC24Vという高めの電源がなかったのです。
こないだ帰った時に24VのACアダプタをいくつか持ってきましたのでようやく実験できるようになりました。

こちらがそのジャンクプリンタ。CELA の ID-5200という型番です。
ジャンクの理由は何も記載がありませんので、そもそも動きそうなものなのかどうかもわかりません。が、とりあえず外観はしっかりしております。

ケーブルもついています。が、電源はありません。
電源がないことがジャンクの所以であれば動かすことに期待が持てます。

裏側。電源はなんか嫌な形のアダプタがついております。24Vと書いてあるのがせめてもの救いです。

蓋開けたとこ。ここに感熱紙のロールを入れます。

ここがプリント部分。あとからわかったのですが、カッターもついていました。

で、電源をつなごうにもアダプタの形が変態なので、極性が全くわかりません。
ということで開けます。

下側のカバーを外したとこ。メイン基板が収まっております。

インターフェースボードが外れるようになっております。これを付け替えることでシリアルやらUSBやらに対応できるようになっているのでしょう。

アダプタの極性を見るには基板の裏を見る必要がありますので、いったん基板を取り出します。
外せるコネクタを全部外して、ねじを外して、

外れました。

これが問題の変態コネクタ。3本の芯と、側の4極です。

パターンを見ますと、側を囲ったパターンがグランドでしょう。で、そのグランドと思しきパターンにわざわざジャンパ飛ばしてある極がマイナスでしょう。でその対面のC907につながっているのがプラスでしょう。あと一つはおそらくどこにもつながってないですね。逆挿し防止かもです。あるいは他の機器と部品を共用したのかもしれませんね。

一応、テスタを当てて裏を取ります。マイナス&グランドと思われる端子はプラグの側ともつながっていますので、まともな設計なら間違いなくこちらがマイナスです。

ということで、結局必要な端子は二つだけですので、こんな端子を適当に作って、

こうやって動作させてみることにします。ものすごく逆差ししそうであります。

元通り組み付けて、

こっち…だったよね。多分大丈夫です。

さて、今度は電源側です。持ってきたアダプタから一番容量がでかいものを選びます。

これで行きましょう。どこで手に入れた何なのか全く覚えておりません(笑

プラグ側を切って極性を確かめた後に、先ほど作った適当なプラグにハンダ付けします。

で、通電してみると…
おおおおお、エラーがついていますが、とりあえず電源は入りました。エラーは紙切れか何かでしょう。

で、適当な紙を切って中に入れてみると….

素晴らしい。ちゃんと動いております。フィードもできます。
印字できるかどうかはわかりませんが、第一段階は突破です。

あとは、印字です。
付属しているのはこのケーブルで、

PC側、というかPOS側はRJ45コネクタになっています。
よく見ると4本しか線が来ておりませんので、おそらくシリアルでしょう。TX,RX,RTS,GNDというところじゃないかと勝手に予想。

で、そんなつもりで型番を頼りにGoogle先生に聞いてみますが、何とも情報がありません。
ちなみに、販売元のCELAにはレシートプリンタ単体の情報がほとんどありません。そんな中でもページを掘って行きますと、こんな記載がありました。

レシートプリンタの横に5300とありますが、これはおそらく5200の後継機と考えていいでしょう。
であるならば、ほとんど仕様は同じはずです。ということで、その下のケーブルの記載を見ますと通信仕様はRS-232Cとなっております。一般的なレシートプリンタのIFですね。これなら何とかなるかもです。

さらに、オークションサイトなど見ておりますと、ID-5200でこんなプリントテスト結果を見つけました。
これから通信仕様が詳しくわかります。助かりますね。 ボーレート 38400、データ長8bit、パリティ無し、フロー制御はDTR、さらに漢字もプリントできることで間違いないようです。

ということで、これは結構いいプリンタのようです。何とか動かしたいです。

残念ながらドライバ周りの情報が何もありません。が、シリアルプリンタであれば普通にテラタームとかからテキスト流せば大丈夫じゃないかという気がします。

残念ながら今は手元にシリアルコネクタがありません。ということで、次に秋葉に出たときに買ってきたいと思います。期待大であります。何とかならないかな。

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