ミラーマウントモジュールの構造は下のようになっております。ミラーを取り付ける側のワッシャ2とレーザ管側に固定されるワッシャ1の間にはOリングを挟みます。このOリングのゴム弾性を利用して気密を保ちながらミラーの角度を調整します。
現物のワッシャ2をOリング側から見るとこんな感じ。
光取り出し側はシリコンゴム板で塞ぎます。
この状態ではリークはありませんでした。リークがないことの確認は真空計でもよいのですが、簡単には真空ポンプの音を聞いていればわかります。ポコポコという音がしているとリークがあります。リークがない場合は静かになります。
ということで、全反射ミラー側のリークは無いようです。
次に全反射ミラーをつけたまま、光取り出し側のミラーも取り付けます。こちらは光取り出しのための穴が開いていますので、そこを写真のように細いシリコンゴムで塞ぎます。
この状態ではいつまでもポコポコ音が消えませんでした。リークがあります。
Oリング部分をちょいと動かしてみたり、シリコンゴムをよく拭いてからつけなおしたりしましたが、一向に改善しません。ポンプを止めると十秒くらいで真空度が下がってワッシャが落ちてしまいます。これは結構なリークがあります。
ということで、ミラーの接着を疑ってよくみてみると….あ、接着剤の間にミラーの側面がちらりと見える部分があります。写真ではよくわかりませんが、中央ちょいと左の小さな穴。これが怪しい。
そこで、ここに新たに接着剤を盛って再度実験してみました。
真空引きをしてみると、今度はすぐにポンプが静かになります。真空度がよいときの音です。
そこで、ポンプを止めて様子を見る事に。
….ポンプを止めてから20分後。まだワッシャは落ちていません。これまでに無く完璧です。やはりOリングの接触面を研磨した効果はあったのだろうと思われます。
これでミラー周りのリークテストは合格です。
いよいよ光共振器の調整に入ります。
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