レーザ加工機 参號機組み立て その25

自作レーザ加工機

 
ミラー作製を続けます。
アングルに接着したゴムにさらにHDDのプラッタから切り出したミラーを接着します。こんな感じ。ミラー表面の真下に回転の中心軸があるのがお判りいただけますでしょうか。

出来るだけアングルに平行に固定されるようにサポートのゴムの切れ端を置いて接着します。
手前がミラーです。キズが入らないようにテープを貼っているのです。

テープを剥ぐと、この通り美しい鏡面です。

傷が入らないように注意しながらエポキシで接着します。

接着剤が固まる間に固定側を作ります。こちらは第2ミラーを乗せるX軸のプーリー端。

ここに、図面から拾った位置に穴を開けます。

開けた穴に下からM3のネジを入れます。これで準備はOK。

念のために尺を当ててみます。こんなんじゃ気休めにもなりませんが、巨大な勘違いを防ぐ効果はあります。とりあえず破綻してはいないように見えます。どきどきします。

次に第1ミラーのステージを作ります。レーザの射出口の高さにあわせて台に乗せる必要があります。

いつもの作業なので詳細は省きます。切って、組み立てて出来上がり。

そんなこんなしている間にミラーの接着が完了しました。

ゴムの弾力を利用して角度を調整するためのネジを入れます。ここはハンズマンのガラクタ市で購入したローレットネジを使います。何と10円。

ゴムの上下にこんな感じでネジが入ります。まだミラーに当てていません。ミラーはほぼアングルに平行に接着されているようです。

上側のネジをねじ込んでミラーを少し傾けます。….OK、ほぼ思惑通りです。ゴムの部分を支点にしてミラーが傾いています。ミラーの下端が右にずれ、上端が左にずれ、大事な中央部分はほぼ動かずに回転中心となる穴(つまんでいる指先にある穴)のほぼ真上にあります。なんちゃってジンバル構造が実現できているようです。 すばらしい。物事シンプルに考えないといけませんね。

組み立てた第1ミラーステージに作ったミラーのひとつをネジ止めします。

しつこいですが、ネジの軸はミラー表面の真下にあります。なんちゃってジンバル構造です。 

第1ミラーは筐体の角に置くと位置が出るように設計しました。

第2ミラーも ネジ止めします。

これでレーザ光をキャリッジの第3ミラーまで導くことが出来るはずです。

早速テストです。CO2レーザ管を壱号機から外してしまうと加工が出来なくなりますので、LDモジュールを使って確認します。CO2レーザの射出を想定した光路にLDを置いて、

第1ミラーに当てます。手前に置いたレベルゲージにあたっているのがわかると思います。

暗いところで撮っておりますのでぶれぶれですが、第1ミラーの中央にスポットがあります。
ほんとは横からスポットが見えるような(つまり散乱している)ミラーを使ってはいけないのですが、そこはそれ。

第1ミラーの回転角度をちょいちょいとあわせるだけで第2ミラーの真ん中にスポットが来ます。高さも設計どおり、ど真ん中に当たっています。

第2ミラーの角度を調整するとキャリッジの中央にあるエア配管用のワンタッチコネクタにスポットが出来ます。高さもばっちり狙い通りです。この状態でミラーのあおり角は一切いじっておりませんので、ミラーはきちんと平行に接着されているということが確認できます。

問題はこの状態から動かしたときです。キャリッジを動かしたときにスポットの位置がずれるようだと調整が必要です。ではやってみます。

我ながらすごい出来です。暗いのでわかりにくいかもしれませんが、動画の後半でキャリッジを動かしています。このときワンタッチコネクタ上のスポットは微動だにしておりません。回転角しか調整していないのにほぼぴったり軸が出ています。

Y軸も動かしてみましょう。

これまた暗くてわかりにくいですが、全くスポットは動きません。
すばらしい。なかなかいいものが出来そうな気がします。この先も妥協なく進めて行きたいと思います。

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