PIXUS 455i の分解

分解

 
久々にプリンタを分解します。CanonのPIXUS455iです。
10年くらい前のプリンタですが、つい先日まで我が家のメインプリンタでした。ブラックとYMC一体カラーカートリッジという簡単な構成、変なチップとかついてませんのでカートリッジの出口からインクを供給してやればいくらでも印刷できるというありがたいマシンでした。
もう記憶もあやふやですが、確かハードオフのジャンクコーナーから買ってきて、母親が入門用に使っておりました。その後我が家が引き継いで5年以上使ったように思います。
最後は紙詰まりをきっかけにしてヘッドが壊れた模様で、印刷しようとするとヘッド付近から怪しい煙が上がるといった状態でした。本当に寿命の最後の最後まで使ったと思います。今までご苦労様でした。
ということで、普通のご家庭であればこのまま廃棄してさようならとなるところですが、我が家の場合は第二の人生が待っております。パーツとして働いていいただきます。

では使えるパーツを回収します。 爪を数箇所外せば化粧カバーが丸ごと外れます。

さらにネジを二箇所外して爪を外すとメカ部が露出します。なかなか組み立てやすそうな設計です。

まずは左サイドから紙送り用のステッピングモータを回収。4線のバイポーラです。

ヘッドを保持しているシャフト。 8mmとちょいと細め。

メイン基板です。特にこれといった興味を引く部品はありません。

給紙機構を外します。

メイン基板を外します。マイクロステップ対応のモータドライバが載っていますが、外すのが面倒です。モータドライバたくさんあるし。ということでこれはこのまま廃棄ですね。

廃インクの吸収パッドです。驚いたことに10年も使ってもまだインクが到達していない部分があります。

ヘッドが載ったキャリッジを左右に動かすモータ。マブチ製の強力なDCブラシモータです。 サーキュラーソーを作るのにも使ったものです。

ヘッドが外れました。ノズル部分は焦げて黒く変色してました。ご苦労様です。

ベースから板金筐体部分を外します。小ねじ、タッピングネジ、子バネ類を抜かりなく回収していきます。

最後はヘッドの掃除部分です。インクを吸いだしてノズルつまりを防止する機構です。ここにもステッピングモータがついています。
ここらはインクまみれになっておりますので手袋をして作業を進めます。この部分からは歯車がたくさん取れるのです。

ばらしているときはインクだらけですので写真がありません。
ということで、いきなりですが成果物の確認。シャフト、ステッピングモータ2個、DCモータ1個、ベルト、ネジ、プラ歯車、フォトインタラプタといったところ。

バネ類。いろいろな形がありますので、いずれどこかで使えるはずです。

歯車は使い道がなさそうにも思われますが、それなりに数を増やしてきましたので、いずれ何か考えてみたいと思います。

今回も収穫の多い分解作業でした。

コメント