光取り出し側のミラーをHDDのプラッタで作るというアイデアの妥当性を検討してみました。
このアイデアのポイントは、
- 光取り出し側のミラーは平面なのでHDDのプラッタでもよい
- 表面に銅か、金/銅合金をスパッタして反射率を高めたミラーとする
- アルミ板はのこぎりで切れるので切り出しはガラスほどではないが、楽なはず
- また、レーザ光取り出しのために穴を開ける必要があるが、ガラスよりもアルミの板の方が圧倒的に穴あけが楽
- 両面がミラーになっているので光軸調整がやりやすい
といったところにあります。
ということで、まずはHDDを分解してプラッタを入手します。
おもちゃ箱にたくさんはいっている古い2.5inchのHDDをとりあえず二台持ってきました。古いHDDはプラッタがガラスだったりすることがあるのですが、これは年代からいって流石にアルミじゃないかと予想。
基板側
左のseagateのやつから開けます。トルクスで締められていますので特殊ドライバセットでさくっと緩めていきます。シート下の隠しネジも忘れずに。まず間違いなくディスクのスピンドルとヘッドアームの支点が留められています。位置は想像すればすぐわかります。どれも同じ。
空きました。3プラッタです。
マグネット外して、
プラッタ軸のネジを緩めてディスクを抜きます。
これはディスク表面が茶色いですね。Tb系の磁性膜かな。
3枚無事げっとです。
3枚とも表面にヘッドが当たった跡が同心円状についてます。ちょっと使いにくいかな。
ついでにしたの磁石もいただいておきます。
バラバラになりました。
表面の傷がわかるかな。非常に細かく同心円状についています。
レコード盤みたい。などというと歳がばれそうです。
二台目にいきます。東芝のやつ。もう手に入りませんね。
隠しネジを忘れずに。
開きました。このディスクは完全な銀色の鏡面です。
ヘッドとアーム外して、
ディスクを取り出していきます。
こちらも3プラッタでした。
超高級鏡ですね。
すばらしい映り込み。
全部で6枚のプラッタを入手です。
東芝のものは非常にきれいな鏡面ですが、世代が新しいこともあり、プラッタのアルミ板が薄いです。0.6mmくらいかな。手で力を入れても曲がるのがわかります。真空引きしたときに変形しそうな気がします。seagateのやつは厚くて頼もしいんだけど、表面の細かな傷が気になります。
なんとも悩ましい。
とりあえず加工性を確認するためにseagateの厚いプラッタを一枚犠牲にします。
のこぎりで切って、
さらに切って、
こんなものを切り出して、
穴を開けます。 早速ボール盤のようなものが役に立ちました。
錐を入れた側、
抜けた側。こちらの方がきれいですね。
役に立ったボール盤のようなもの。
加工性は問題ないようです。
次はプラッタを基板にしてスパッタをしてみます。うまく膜がつくとよいのですが。
コメント
薄板用ドリルがおすすめです
アドバイスありがとうございます。
こんなものがあるのですね。知りませんでした。
エンドミルみたいな形状ですね。これなら縁から削るでしょうからバリも出にくそうです。
高いのでおいそれとは買えませんが、今後も問題があるようでしたら使ってみたいと思います。
まず穴径を決めないといけません。
ありがとうございました。