灯油ファンヒータのメンテナンス

修理、改造

 
春だなあと思っていたのもつかの間、あっという間に梅雨入りです。
今年は我が家の周り(福岡市の山沿い)は比較的涼しい期間が長かったので、いつもより遅めのファンヒータメンテとなりました。
メンテナンスといっても、余ったタンク内の灯油を灯油給湯器に移し、本体底に残った灯油を取り除いて乾燥させるだけです。
が、この灯油を抜くのが結構大変であります。別に抜かなかったからといってどうこうなるわけでもなさそうではありますが、「長期間放置すると灯油が変質して配管などに詰まる恐れ」があると取説が警告しています。放置しても揮発するだけのような気がしますが、それでも溶解している高沸点化合物(たいてい粘度が高い)が析出したり、不飽和結合をもつ成分が重合したりしてゲル化したりすることが稀にあるんでしょう。

ということで、我が家は毎年春先にこの作業を行います。もちろんこれは使いません。

こんなもん使ってた日には大変であります。我が家にはファンヒータが5台くらいあるのです。今は嫁さんと二人暮らしなので今年稼働したのは二台だけですが、それでもこのスポイトで何回も(しかも垂れるし)灯油を吸い出すのは嫌なのです。

毎年進化していく灯油吸い出し治具は、今年完成形に到達しました(笑 もう来年以降はこれでいいです。

では制作過程を。
準備したのは、インスタントコーヒーの空き瓶、シリコンホース、そしてどこの誤家庭にもある真空ポンプです。ちなみに我が家は典型的な誤家庭なので真空ポンプが大小4台あります。その中で一番どうなってもいいものを使います。

蓋にギリギリシリコンホースが通る穴を開けます。これで終わり。
ポイントはこの二つの穴(灯油の吸い込みと真空引き)に加えて、もう一つ小さめの穴を開けておくことです。これが今年の大進化(笑)したポイントです。

ファンヒータ持ってきます。こぼれてもいいように外作業します。何年か前に(外作業だったからよかったものの)吸い出した灯油が入った瓶を倒して大変なことになりました。

完成度が上がった治具。二本のホースのほかにもう一つ穴が開いています。
こうすることで、ポンプを回していてもこの穴から空気が入り、吸い込みが行われないのです。実際に灯油を吸い出したいときにおもむろにこの穴を指でふさげば瓶の内圧が下がるという使い方です。

ターゲットはこ奴と

こ奴です。

では進化した治具の素晴らしい使い勝手を動画でどうぞ。

いやなんともらくちん&安全です。
取り外したフィルタなどのパーツはよく天日乾燥させてから取り付けます。

ホースは使い終わったら完全に灯油を抜きます。

本体は陰干し。

タンクは直射で十分に温度を上げて中まで乾燥させます。

作業した日は梅雨入り直前の良い天気の日でした。
ちなみに、一年を経てようやく表側の外壁塗装も終わったところです。

これで次の冬も安定して稼働開始してくれるものと思います。

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