ぁゃJぃ部品入手

自作レーザ加工機

 
ここに書いたように、複数のフライバックトランスを入手する必要が出てきました。さらにスパッタリング装置を作るための電源も入手する必要が出てきました。

詳細は省きますが、CO2レーザの電源とスパッタ装置の電源は荒っぽく言えば同じもので、高電圧の直流電源です。私の計画に関してみますと両電源で異なるところは電流値です。私の計画ではCO2レーザ用の電流は20~30mAくらいであるのにたいして、スパッタ装置にはその10倍くらいの電流が必要です。スパッタによる製膜の速度はおおよそ電流値に比例するのですが、20mAやそこらではミラーを作るのに何時間も必要になりそうなのです。
ということで、スパッタ用にはやや電圧が低いものの馬鹿でかい電流が取り出せるMOTを確保することにしました。MOTはMicrowave Oven Transformer の頭文字で、まんま電子レンジのトランスです。100V入力で2kV 100mAなんて頼もしい出力を持ったやつです。電圧が低い分は電極間距離を狭くすることで対応することにします。

で、入手ですが、もっとも安い方法を採用しました。
私の家の近くには数件のリサイクル業者さんがいらっしゃいます。事務所の周りにはジャンクの家電品が積み上げられており、当然テレビも電子レンジもたくさんあります。見る人が見れば宝の山、黄金卿ですね。
ということでおじさんとレッツ交渉です。
…結果、幸いにも自宅の一番近で最初に声をかけた業者さんでご快諾いただきました。1台あたり500円で基板/トランスを売っていただくことで交渉成立です。
私は市価よりもずっと安く部品を入手、業者さんは追加の収入ゲットということで両者ハッピーです。基本、物はすべて雨ざらしですので動かないというリスクはありますが、なんせこの値段です。文句があるはずもありません。

 戦利品はこちら。
まずMOT。これは比較的状態がよいのでまず動くでしょう。ついでにファンもゲットしてきました。

ナショナル(いまはパナソニック)の単機能レンジです。
MOTをゲットする際に注意するところは、下の様なラベルを見て中の回路を確認することです。
最近のレンジはMOTよりも簡単なトランスを使ったインバータタイプになってきています。頼もしいMOTをゲットするには古いタイプを狙うのがお勧めです。特に、60/50Hzのどちらかに動作周波数が決められているものが狙い目。おそらくMOTです。インバータは発振させますから電源の周波数は関係ないのです。

二台目。ちょっとさびてたけどおそらく大丈夫でしょう。
MOTは磁気もれタイプのトランスで、出力電流が一定になるよう自己安定的に動作します。ネオントランスなんかと同じです。

次はテレビの基板。フライバックトランスがメインターゲットですが、そのほかにもパワートランジスタ、高圧コンデンサ、セメント抵抗などなど宝の山です。

まず東芝の20型くらいのものからとりだしたやつ。コンデンサが別になってますね。

次も東芝。24型くらいの大き目のやつ。フライバックトランスの大きさは同じのようです。

三つ目はSONYの20型。メーカーは違っても基板の構成は似たようなもんです。

ということで、大量に激安でパーツをそろえることができました。
あ、がんばってはずさないといけませんね。

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