自作3Dプリンタ その6

自作3Dプリンタ

 
X軸を完成させたつもりでおりましたが、改めて見ていると、もっと合理的な構造を思いつきましたので小改造を施しました。モータと反対側のプーリーの部分です。

これまでの構造はこうなっていました。右端の部分ね。

下から見たとこ。

これをこう変更しようと思います。
無理に3Dプリントしたパーツを使わなくてもベース板を延ばして来ればねじ止め出来ることに気がついたのです。

裏から。

ちょうど注文していたプーリーも届きました。
これとM5のねじを使ってプーリー部分を作ることにします。

プーリーはベースから5mmくらい浮いたところに置く必要がありますので、ナットを一つ入れますが、ナットの上で位置を微調整するのにちょうどよいスペーサーがありません。ワッシャ積み重ねてもいいんですが、見た目が間抜けなので、こんなチューブを使ってスペーサーを作ることにしました。

チューブを真っ直ぐに切ってネジを通します。
真っ直ぐ切ると言えばコレ。新加入でいきなり四番に定着したアルティメットカッター氏です。

こんな薄いスペーサーを両端並行にスパッと気持ちよく切ってくれます。素晴らしい。

上のスペーサーと、

下のスペーサーをどちらも作りました。素晴らしい完成度。

では、現状こうなっておりますX軸をばらして改造していきます。

新たに長さを変更したベース板を切り出します。

この部分の設計は変更ありません。

こっちの方が長く伸びています。

わが家のレーザ加工機のステージサイズの限界320mmに近いです。

切れました。

取り出して、

抜いて、

皿ネジ用のザグリ加工を行います。こちらも新戦力の面取りカッター氏。

非常に非常に美しいザグリ加工が出来ました。持つべきものは道具です。

ここのところ好感度急上昇中の皿ネジがぴたりと収まります。これが気持ち良いことといったら。

ベース板を取り替える前にザグリ加工部のZ軸への取り付けを確認します。

仮止めしてみました。

ぴったりです。ネジ頭の飛び出しはまったくありません。

びくともしません。かなりのトルクでねじを締めておりますが、ネジとザグリが面と面で当たっていますのでアクリル板が割れたりする不安も感じません。素晴らしい。

ということで、ばらして取り換えの作業に入ります。

いままでアングルとベース板の接続はM4ねじとM4の六角ナットを使っていました。
六角ナットではアングルの溝との大きさが合っていない上に、溝の中でくるくる回るので締め付けもうまくいきません。

それはこのリニアガイドとアングル間にも同じことが言えます。

それを今回ようやく角ナットに変更します。中華通販が届きました。

こんな感じに入れて、

締め付けます。

角ナットは溝にぴったりはまっていますので回転しません。のでねじ側から締め込んでいくだけで固定ができます。非常に楽です。

リニアガイド側も同様。

これで主要部分の組み付けは終わりです。

いよいよ先端にプーリーを取り付けます。といってもナットで受けて締め込むだけなので簡単です。

取り付けたプーリにベルトを回して、元通りに固定します。
もうベルトは余らせておく必要はないと判断しました。アルティメットカッター氏で切ります。もちろんポクっと切れます。気持ち良いです。

旧ベース板。あとはリミットスイッチを引っ越しすれば完了です。

X軸があまりにスムースに動くので、ひょっとすると、この小型のステッピングモータでも十分かもしれません。このモータが使えればデザイン的にすっきりします。ヘッド取り付けて動かせるようになったら一度試してみましょう。

改造完了です。

早くZ軸の設計を済ませて必要な部材発注に進みたいところですが、実はモータを上下どちらに固定するかで悩んでいます。上につければ構造は簡単ですが、見た目が間抜けになるように思われるのです。お手本にしているCetus3DもZ軸のモータは下についています。モータを下にすると重心も低くなり、デザイン的にもすっきりするのですが、Z軸を垂直に固定するために工夫が必要になります。Cetus3Dでは汎用品ではない大きなL金具を作ってこの問題を解決しています。同じようにすればよいのですが、何とか汎用品で乗り越えたいところです。もう少し考えてみます。

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