昨年末から設計と制作を進めてきました大型3Dプリンタですが、ようやくハード的にもソフト的にも完成に近づいてきました。
まだ制御系がテーブルの上に展開されたままで、プリンタの周りをケーブルが這いまわっているなどの問題もありますが、見た目の問題を除けば、機能的にはほぼOK といってよいでしょう。
ということで、ようやく満を持しての最終テストプリントを行います。
データはもちろんミクさんですが、さすがに27時間の大物はやめてもう少しコンパクトなファイルをプリントしてみました。
こちら。
高さが24cmありますからこれでも十分に大きいです。
開始。
順調に積んでいきます。
Y軸駆動系のレイアウトを変更してからは全く脱調していません。試しに手で押さえていじめてみても、相当な力で押し返してきます。なかなか頼もしい。造形物が沿ったりしてテーブル移動時に引っ掛かりでもしない限りは簡単には脱調しそうにはありません。ええ感じであります。
積んで積んで、
足に着手。
きわめて順調です。糸引きもなく、ダマも一切なし。
積層痕はもちろん残りますが、このつやを見てください。実にきれいに積み上げられています。プリントの位置精度も全く問題ないですね。
今回の大型プリンタにはMISUMIとTHKのリニアガイドを計4本も使っておりますのでもうほんとにガタなんて全くないのです。キャリッジ持って揺らしてもびくともしません。キャリッジつかんで本体を持ち上げることができそうなくらいの高い剛性なのです。
ふくらはぎに到達。
突っ張り棒入れただけのリールはなんとかせねば(笑
ブーツのアクセサリ部分はオーバーハングになっていて、今回はサポート一切なしでプリントしています。のでこの部分はやや汚いですが、プリント自体は順調です。
いよいよ最終盤。
ここらで動画を一つ。
ほぼ25cmまで到達。ノーミスのまま完走しそうです。
終了しました!
良いです。
ステージから外しました。
実にきれいにできております。全く未処理ですが、ダマも糸引きも全くありません。
素晴らしい出来だと思います。プリントのピッチを小さくすればメーカー製の最新プリンタに張るんじゃないかな、と自画自賛。
大型にするだけでなく、精度を追求した設計にして正解でした。
メカ的にはあり得ないくらい贅沢&大過剰品質ですが、それが自作の良いところです。
おそらく、もうFDMの3Dプリンタを自作する必要はないんじゃないかなと思います。
ということで、半年をかけて設計を制作を行ってきた自作3Dプリンタ(大)の完成を宣言したいと思います。
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