【依頼案件】ミクさんのサイバーコンソール その14

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そんなに引っ張るつもりはなかったサイバーコンソール作製なのですが、思いのほか楽しく、勉強になる所が非常に多いのでついついゆるりとやってしまっております。

さて、スケールを間違えた試作(本番のつもりだったのですが、試作に格下げです)の反省を元に設計のやり直しを行いました。
基本的なあたりとかの問題はないのですが、アクリル部材の取り付けなど細かいことをあまり考えていなかったので、この機会にちゃんと考えることにしました。

とりあえずスケールをあわせて設計のやり直し。
スケールそのものは一発で変わるのですが、板厚含めた比率が変更されますので、板厚だけは元通り似せねばならず、そうすると嵌めあいの穴のサイズを変更せねばならず…といったことと格闘するわけです。

UVクリアリングの形状も変更しました。UVクリアリングは蛍光アクリルを使って、UVLEDできれいに光らせるつもりですので、最終形態を想像しつつ設計します。この部材は高い蛍光アクリルを使いますのでやり直し出来ません。

UVクリアリングの色はやっぱり青ですかね。

サイズをしつこく確認します。
文月さんご依頼のとおり ほぼ 160x120mm の座面が確保されております。
これでよいでしょう。設計変更は完了とします。

さて、サイズが大きくなったので、前回に分割した側板を三分割する必要があります。
あんまりつなぎ目を見せたくないなあと考えておりましたが、フットレスト部分は思い切ってわざとぶった切ってスモークアクリルで繋ぐように変えてみました。第三側板に使うスモークアクリルがどうせ余るのです。どうかな。

第二側板はここで分割されています。第二側板は一部デザインを変更して二分割で収まるようにしました。

分割部分は裏からこのように別の板を当ててネジで共締めするようにします。
前回試作で採用した薄板の貼り合わせはやめることにしました。

第一側板(一番内側)はミクさんが腰掛けるときにすぐ横にある板ですので、ネジなどの突起が出ないように分割部分をサポート板で接着固定することにしました。サポート板を前まで延ばすことで、どうしても避けられない第三側板を止めるネジの飛び出し部分をカバーし、同時にアクリル化粧材のはめ込みの醜い部分を隠すようにしました。この辺細かく考えていくとキリがないところです。

第二側板(濃いグレー)も分割位置を自然な所に持っていくためにかなりデザイン変更しました。でもほとんど変更点はわからないと思います。

ということで設計変更完了です。

ばらして側板を分割し、Gコード作製用にdxfファイルを書き出します。

 さて、レーザカットです。今日いけるところまで切り出します。

一枚目。やっぱでけえ。ぜんぜん違う。

切ってるところを動画で。

仮組みします。ヤニ落としは全部出来てからにします。

嵌めあいの穴を小さく作ると削り出しがあまりにたいへんでしたので、今回はジャストサイズでカットしました。そのままではすぽんと抜けてしまいますので、テーピングのテープを貼ります、こうするとハンマーで軽く叩き込む程度の嵌めあいになります。いい感じです。

テープを貼ったとこ。

前回試作とサイズを比較。
 ぜ ん ぜ ん  違 い ま  す ね ~

前回は2/3スケールモデルです(笑

どんどん切り出します。

第一側板とサポート部材。
接着するとあとが面倒なのでクリップ止めで進めます。

こんな感じ。つなぎ目はデザイン基準である20度/70度を意識したカットにしておりますのでそんなにおかしくはないと設計者は思っております。

背板と座面の下側の板まで切り出したところで本日は時間切れです。
ですが、何とかシートの格好にはなりました。

前回試作との比較。こんなに違います。
今回試作はまだヘッドレストを載せていないのです。その状態で前回試作よりもでかいです。

この調子で来週には仮組みを完成させたいです。

切り出したあとの端材。ものすごい量になってきました。

 
いやあ、いろいろありますがなんといっても楽しいです。
自分で設計したものが形になっていくというのは本当に面白くて、楽しくて、そしてうれしいものです。
作ってよかったレーザ加工機。

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