姉経由でとある方より「紙をレーザカッターで切るとどんな感じか」といった趣旨のお問い合わせをいただいております。
これまでもレーザカッターのテストとして紙は切ってきましたが、ちゃんとした図形というか意匠のあるものを切り出したことはありません。
ということでやってみました。
もちろん私にはデザインの才能などかけらもありませんので、データはほかからの調達です。
世界には切り絵にすばらしい才能を発揮していらっしゃる方がたくさんあり、さらにそのデータまで公開していらっしゃるサイトがあります。
その中から、今回は http://papercutting.blogspot.jp/ のものを使わせていただきました。
まずはこれ。データはpdfで公開されていますが、あえてデータつくりからやってみました。
手順は、
- pdfの絵をDtCutでbmp画像として取り込む
- GIMPでシャープネスなど調整した後にべた塗りの白黒化
- Inkscapeでビットマップをトレースしてdxfデータ化
- sketchupのプラグインでdxfデータを取り込み
- sketchupで面を作った後に別のプラグインでdxf吐き出し
- jwcadで取り込んでcamレイヤーと加工原点を設定
- NCVCでGコードを作成
- MACH3でレーザ加工
というものです。非常に面倒なデータの受け渡しをやりますが、こうすればMACH3以外はすべてフリーソフトで出来るという特典があります。 Corel Draw もってたらそれだけで済むんですけどね…..
jwcad上のdxfデータ。
NCVC上のGコード。
MACH3でGコードを開いたところ。
では加工です。動画でどうぞ。
で、出来たものがこれ。Inkscapeでノード数が少なかったのか、絵がかくかくしております。特に鳥の頭あたりで目立ちますね。データ作製の方法は今後の課題です。
次に素直にpdfデータからGコードを作ってみました。 こちらもそれなりに面倒な手順を踏みますが、出来上がったものはほぼ元のpdfデータの曲線を再現しているように見えます。(ウサギの耳を切ってしまっておりますが、ご愛嬌)
ちなみに大きさはこんなものです。0.3mmくらいまでは再現できているかなという感じですね。
さらにもうひとつも大きさ違いで加えてみました。さすがに0.5mmを切ると再現性が下がります。
左の二つなどお父さんが持っている釣竿の先からは糸が垂れているのですが、それはなくなってしまいました。
cadのデータを確認してみたら、幅が0.065mmしかありませんでした。加工機のステップの最小ピッチが0.11mmあたりのはずですのでさすがに無理ですね。
結構面白いので、今後改善をしていきたいと思います。
コメント