ホークススターフラッシュ

分解

 
実は私の嫁さんは大の福岡ソフトバンクホークスのファンです。月一以上の頻度でヤフードームに観戦に行っております。ユニホームは当然のこと、グッズの類もいろいろ持っております。
その中のひとつに「ホークススターフラッシュ」という光モノがあります。

これをつけてドームで試合を見ていると試合の状況に応じていろんな色に光るのです。このあたりを見るとイメージいただけるかな。2分過ぎくらいから客席全体のスターフラッシュの色が同期しているのがお分かりいただけるかなと思います。

で、これの電池がなくなったということでしたので電池交換しつつちょいと中身を拝見させていただきました。
モノはこれ。

HAWKSの両側に砲弾型のフルカラーLEDがひとつずつ、そしてWの下あたりにやはりフルカラーのチップLEDがひとつ実装されています。中央下の黒い部分は赤外線の受光部と思われます。
公式ページに「無線でコントロール」などといった説明がありましたので、嫁さんから話を聞いた当初はBluetooth制御なのかななどと思っておりました。が、赤外線っぽいです。考えてみたらマルチキャストじゃないと数万人のリンクなんて出来るわけないですよね。

電池はLR44が3個。

 せっかくですので、基板を。
主要な部品はLEDとIR-PD以外は中央上のモールドされた制御チップ、トランジスタが3個、後はチップの受動部品です。

裏には何も乗っていません。

で、電極の配置が不思議な感じでしたので接続状態を調べてみましたところ面白いことがわかりました。 どうもこんな接続になっているようです。

考えてみると、こやつはフルカラーLEDを使っていますので、GaN系の青はその他の色よりも電圧定格が高いはずです。つまり複数電圧が必要になっているはず。そこでたとえば、A-D間で青を、A-CかB-Dをその他の色、さらにA-BとかC-Dあたりをロジックの駆動に使っているという具合なのではないかということが想像されます。

さらに、こんな接続をしてしまうと電源の落としようがなくなるように思われます。どこを切断すればよいのかと。本体についているスライドスイッチは一回路なので二箇所を切ることは出来ません。

基板は多層でパターンを追うことも出来ませんのでここからは想像ですが、スイッチはモールドされているコントローラーICのVDDをON/OFFしていて、基板上の3つのトランジスタが3つのLEDのコモンをON/OFFし、コントローラーの出力が色毎にオープンコレクタのポートになっているといったところではないかなと。

ドームでスターフラッシュが駆動されるときにどんな信号がどこからやってきているかにちょっと興味があります。かなりの高輝度LEDじゃないと広いドームの客席に遠くから信号を送るのは難しいように思われます。

機会があったら筒の奥に仕込んだPDとハンディオシロ持ち込んでどこからどんな信号が来ているかを見てみたいと思います。その姿はさぞや怪しいと思いますが。

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