ミクさん1/2スケール試作 中心命題へ

3Dプリンタ活用

 
さて、いよいよ頭部、そして顔へと進みます。ここがダメならこれまでの苦労が水の泡になる最重要部分であります。
Animu氏のデータでは頭部はもちろんのこと、全身がつながった状態のデータです。それをこれまでちまちま分割してきました。
頭についても左右の髪(ツインテのながーい髪ね)、顔、前髪、そして後頭部に分割しています。これはツインテは一体造形できないのと、顔を肌色でプリントしたいためでした。この状態でプリントしても良いのですが、ヘッドホンを分離していません。もちろん塗りで逃げることもできますが、ここも別パーツとして白でプリントしたいじゃないですか。ということで分割作業をしました。そしてさらにプリント後の結合のために勘合部の形成も行いました。fusion360とMeshmixerをフル活用です。Meshmixerはすでにやりたいことはほぼできるようになりました。ので着手当初から考えると段取りの予想もできますし、使うツールも難しそうなポイントもすべてわかります。

では行きます。まずはfusion360でヘッドホンのイヤパッドをモデリングするところからです。

ツインテと前髪を除いたSTLファイルをMeshmixerで描き出してfusion360に読み込みます。誰だお前という感じであります。
例によってfusion360ではSTLデータに対してはほぼ何の編集もできません。参照用です。

フォームでイヤパッドを作っていきます。

ミクさん、正確には2015レーミクさんのヘッドホンのイヤパッドはひし形というか盾形なんですが、それを意識しつつもあんまり忠実にはモデリングしていません。
あとでわかりますが、イヤパッドはほとんど髪で隠れてしまうのです。ということで若干手抜き作業となっています。ご了承くださいませ。

で、フォームの修正で変形していきます。

この位置で大体の形を整えて、

STLにめり込ませ(笑)て、

顔の輪郭に沿ってさらに変形させていきます。

おおよその形が整ったら、ミラーコピーして左耳の分を作ります。

ミクさんはちょっと首をかしげていますので適切に位置合わせをしていきます。

右のイヤパッドにはマイクが付きますので、マイクの根っこらしきパーツ、といいながらイヤパッドを縮小コピーしたものを配置して、

円筒をAlt押しながら(fusion360お使いの方はわかるはず)伸ばしていって、

うまい具合に変形していきます。このあたりは文章で説明のしようがないです。

マイク本体もイヤパッド(笑

位置関係を再確認したら、

勘合用の突起を立てます。

反対側も。

最終確認したら、左右とマイクを別々にSTL出力します。

ここからはMeshmixer。Fusion360で出力したイヤパッドをインポートして大きさを整えます。例によって読み込み直後のイヤパッドはミクさんの身長の倍くらいあります(笑

縮小して、

位置を決めて、

ブール演算して重なり部分を除去します。

前髪ともブール演算するのを忘れずに。

続いて右のイヤパッド。

同じようにブール演算して、

切り取り部分を整えていきます。
飛び出している要らない部分を選択してfで削除&再形成します。

鋭い縁の部分をブラシで整えます。
右も。

続いて顔の部分と重なる部分のブール演算をします。

鋭いところは削除して、

検証で穴を埋め戻します。

最後にツインテとのブール演算。ね、ほとんど見えないでしょ。

削除部分を、

整えます。これでイヤパッドの分離と周辺部の整形は完了です。

続いて勘合部の形成を行います。
まずツインテ。楕円(ここだいじ)の棒を突っ込みます。楕円にしておかないと向きも定まらないし、くるくる回ってしまうのです。

顔も同様に棒を出します。ここは楕円でも円筒でもどっちでもいいです。周りに位置を決める合わせ面がたくさんあります。

それぞれの棒とブール演算して後頭部に穴を開けます。だんだん何だかわからない何かになっていきます。さらに、顔と当たる部分は面でカットしておきます。この面を基準にしてプリントするためと、顔を合わせたときに逃げがないと、顔に反りが合ったりしたときに浮いてしまう可能性があるためです。

透視で。穴だらけです。イヤパッドx2、ツインテ、顔の計5つです。

全部を合体させるとこうなります。

いよいよ頭部のプリントに入ります。

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