いつも修理しているような気がします。
横浜に持ってきてしばらくは調子よかったのですが、12月に入ってからうまくプリントできなくなっていました。
症状は「好調にプリントしていたのになぜか突然樹脂が出なくなる」というものです。この症状が出るときは、ノズルの先端が詰まっているときか、フィラメントがヘッドの中で折れて引っかかっているときか、ヒータかサーミスタが切れているためにヘッドの温度が下がってしまっているか、のどれかが疑わしいと思っております。
今回の原因は最初はヒータかなと思っていたのですが、PCから動かして温度をモニタしてもそんな感じはありません。ヘッドの温度は十分なときでもやはり止まります。
そこで、止まった直後にフィラメントを手で押し込んでみましたところ、全く入っていきません。んで、引っ張り出してみると先っちょは溶けています。ということで、どうもノズルが詰まっているようだという結論に至りました。
ということで、もう何度目になるかわからない分解修理です。
まず、3Dプリンタさんを机の上におろします。
フィラメント押さえるばね外して、タイミングベルト外して、リニアブッシュを縛っているインシュロックを切ります。
するとヘッドは簡単に外れます。
ホットエンドをばらしていきます。ボディを引っこ抜く前に、ヒートブロックを外しておきます。
こやつをあんまりこじりまわすとヒータやサーミスタが切れてしまうのです。…..汚い。
ノズルの先端を交換するだけならここまでする必要はないのですが、原因がはっきりしないのでとりあえずばらすのであります。
ボディ。
ヒートブロック側に入っているテフロンチューブ。無理やり引っこ抜いたのでえらく汚いです。交換するのでどうでもいいですが。
ノズル先端のチップを交換します。ここだけ交換できるようになりましたので非常に便利です。
あとは元通りに組み付けて、
と思ったら、フィラメント押さえ周りのパーツが折れているのを発見。
緊急避難でエポキシで接着しました。いずれちゃんと対策しないといけないですね。
応急処置、と言いつつ恒久処置をして、元通りに組み付けていきます。
リニアブッシュをインシュロックで固定するこの方法はほんとに便利です。最初に見たときにはそれこそ目からうろこが落ちた、というそのものでした。シンプルですが十分な固定方法です。こんな合理的な方法を思いつける人がほんとに賢い人なんだろうなあと思うのです。reprapの人だろうと思いますが。
こんなんで十分使えます。ここの部分は精度は必要ありません。精度を作るのはタイミングベルトです。リニアブッシュはただスムースにキャリッジを移動させればよいのです。
よし、と思ってテストしたらボディを冷却するファンが回っていません。どうも引っかかっているようです。ファンがちんちんに熱くなっております。まずい状態です。
ここは修理ではなくサクッと交換することにします。こんなこともあろうかと、同じサイズのファンは何個か買ってあるのです。
新しいファンに交換して配線を接続します。
根っこから帰るべきだとは思いますが、ケーブルタイを全部ほどくのは嫌です。先だけつなぐことにします。
さて、気を取り直して再度組み付けます。
おお!出る出る。
素晴らしい。なにやら便秘が解消したようなさわやかさを感じます。素晴らしい。
ということで、何度目かの復活です。
これでしばらくまた元気に働いてくれるものと思います。
交換パーツを補充しとかないといけないというのもありますが、満身創痍の本体をそろそろ何とかしないといけないような気がします。
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