旧3Dプリンタさんの分解を続けます。
横浜基地はあんまり広くありませんので整理整頓が必要なのであります。
ステッピングモータをはじめとする機能部品が外されて骨だけになった3Dプリンタさん。というか3Dプリンタさんの残骸。
どんどん分解していきます。
旧3Dプリンタさんの骨格は寸切りネジを組み合わせたものでできていますので、基本的にはナットを外していけばバラバラになります。関節部分の白いパーツは全てPLA製で、3Dプリンタを使って作ってあります。
面倒なのは、端を締め付けているナットが全てゆるみ止めになっているということ。組み上げた後に緩んだりすることがほぼありませんのでその点はありがたいのですが、分解するときには厄介です。
ということで、寸切りネジをバイスプライヤーで挟んで空回りしないように保持しておいてレンチで緩めていきます。
半身になりました。
Y軸のベルトプーリーの軸、ここだけで外した両端のゆるみ止めナットを加えると実に10個のM8ナットが使われております。
3枚におろして、
さらにばらします。
バラバラになりました。分解は寸法とか水平とか平行とか、何にも考える必要がないのでホントに早いです。
すごいねじの量でしょ。
よくわからないと思うので、広げてみます。すごい量です。
こちらはジョイントやホルダなど、ほぼ全てPLAです。
さらにヘッドを分解します。
アクリルでできているフィラメント押さえは、最も最近修理された部分です。
ヘッドもねじ緩めていくだけでバラバラになります。
ホットエンドが外れました。
この2つのパーツには実に深い思い入れがあります。今日までよく頑張って動いてきてくれました。このパーツは今分解したこの3Dプリンタさんで作ったものです。自分で自分を作ったのです。それもまさに瀕死の状態で作業されたものでした。
もう4年近く前になるんですね。
作った当初はPEEKでできていたボディはアルミ製に進化しました。
ヘッド回りのねじはさすがに多くはありませんが、きちんと分類して回収します。
リミットスイッチの端子も使えそうなので取っておくことにします。
お次、ホットベッドを分解します。
旧3Dプリンタさんのベッドはこのように4隅をバネで浮かせて保持されており、水平の調整ができるようになっておりました。
ヒータの裏。サーミスタがカプトンテープで張り付けられていたとは。なんという適当な作り。よくこれで何年も持ったものです。つか、ステージの温度は大丈夫だったんですかね。
バラバラになりました。
ヒーターは何ともないので流用するのもいいかもしれません。あたらしいものは買っていますが、予備にしておけばいいだけです。
ということで、旧3Dプリンタさんは影も形も無くなりましたが、多くのキーパーツが移植されて新プリンタでも活躍してもらうことになります。
いい供養になることでしょう。
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