原点スイッチを動かす

自作レーザ加工機

 
それなりに動くようになってきたレーザ加工機ですが、まだまだ細かなところができておりません。そのひとつが原点スイッチです。
Mach3 自体は任意の場所でゼロ点設定ができますので、ちゃんとワークのサイズを認識してやっている分には事故は起こらないのですが、やはりかっこよくありませんのでちゃんと動かすことにしました。
 ここまで使ってきたブレッドボードには原点スイッチ回りの回路を乗せられませんので、もうワンサイズ大きなボードへ引越しをすることにしました。

これが元のボード。奥からX軸、Y軸のコントローラ、一番手前がレーザのON/OFFスイッチです。高圧電源とPC側の縁を切るためにフォトインタラプタを使っています。またパラレルポートのソース電流はフォトインタラプタを駆動するには足りませんので、トランジスタを一段かませています。

100円ショップで買った100x200mmのMDFと細長いブレッドボード。これは確か共立電子で買いました。
これらを使います。

MDFの適切な場所に穴を開けて、

ブレッドボードを固定し、部品の引越しを行います。

パラレルポートも引越ししました。

入力のための結線をします。今回使うのはX/Y軸の二本だけですが、今後の拡張も考慮してパラレルポートの10-13、15の5本を入力ポートとして作っておきます。ちなみに、これらのピン番号は入力専用です。

 ちなみに、回路はこれ。Mach3のマニュアルそのまんまです。
スイッチが押されていないときはinputピンはプルダウンされていますが、スイッチが切れると抵抗を介してVccがかかります。

 
プルアップ用の抵抗500Ω。

5ポート分作ります。

ついでに電源ケーブルも作りました。

使わない3本はグランドに落としておきます。

スイッチからの引き出し線をピンヘッダに半田付けして、

スイッチの接点を調べます。リミットスイッチはON/OFFどちら側でも使えるように3本線を引き出しておきましたが、スイッチが動いたとき、つまりキャリッジがスイッチを押したときに切れる側を使います。接点不良のことを考えると健全な方法です。

コネクタをつけます。

X/Y両軸をひとつのコネクタにまとめました。

ブレッドボードの10/11番ピンを使って入力することにします。

動作確認をしていて思わぬトラブルが発生。なんだかうまく動きません。電源がつながっていない感じ。
ということでよく見てみると、ブレッドボードの両サイドにある電源用のラインは3つに分かれているんですね。そういやそんな記述がどっかにあったような。

クリアタイプのものを見てみると確かに切れています。
この写真の真ん中。わかるかな。

ということで、その部分をジャンパでつないで完成しました。

動かしてみます。


ばっちりですね。原点でMach3 のDRO(Digital Read Out)が自動で0になるように設定します。
これで原点スイッチは完成です。

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