CO2レーザ発振実験開始

自作レーザ加工機

 
ガスの準備も終わり、すべての準備が整いました。ついにガスを使っての放電実験です。うまく行けばレーザ光が取り出せるかもしれないのです。

セットアップは以下の通り。
光共振器の調整が終わった弐号レーザ管とフライバックトランスを使った高圧電源です。

ガスを混合します。本当はヘリウム半分、窒素とCO2をそれぞれ1/4というところなのですが、ヘリウムがもったいないのでまだ使いません。窒素とCO2を半々で行きます。SAM’s laser FAQsによれば、これでも発振するはずです。

50mlずつの窒素とCO2をシリンジ内に吸入してレーザ管に接続します。

放電開始。念のために木のブロックを置いて、さらに手前にレシートを置きます。
この電源ではレーザ発振が起きるとしても非常に弱いもののはずで、せいぜいサーマルプリントのレシートに黒点を作るくらいではないかと思うのです。

で、しばらく様子を見てみましたが、レシートが変色する様子はまったくありません。
放電はしていますがレーザ発振はしていないものと思われます。発振閾値を越えてないようです。

電圧計ってみます。高圧プローブを当てます。

あら、300Vくらいしかかかってません。

電流は4mAくらいです。入力1.2Wです。これは少なすぎ。

ちなみに放電していないときのフライバックトランスの電圧(開放電圧)は5kVあります。やはりフライバックトランスの出力インピーダンスが高すぎるようです。フライバックトランス電源はもう少し小さなレーザ管で使うしかなさそうです。

ということは、やはりあいつを使わなければいけないですね。

ちなみに、一晩過ぎるとポリ袋はこのようになってました。
窒素の方はほとんど量が変わったように見えませんが、CO2の方はほとんど空です。大気における分圧を考えるともっともなこと(CO2の袋はほとんど真空中に置いているのと同じ環境)ですが、やはりポリ袋ってガスに対してはザルなんですね。 窒素の方もしぼんでこそいませんが酸素が入っているのは間違いない(酸素から見ると袋の中が真空に見える)と思います。両方とも作り直しです。

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