3Dプリンタのサーミスタ交換

修理、改造

 
実はみら太な日々はかなり前から「3Dプリンターまとめ読み」というアンドロイドアプリの登録サイトになっています。運営の方からメールをいただいて「?」と思いながらも、断る理由もないのでお任せしておりました。
同アプリは3Dプリンタのホットな情報が集まっていますので私もインストールして読んでいるのですが、自分の投稿が異彩を放っているのでいつも気になります。そうです、ほとんど3Dプリンタのことを扱っていないのです。

おそらくは、3Dプリンタを組み立てたときの投稿とか、トラブルの投稿とかが運営の方の目に止まったのだろうと思いますが….

そんなこんなで、日ごろから3Dプリンタがらみのことを何かやらなければという半ば脅迫的な気持ちに襲われているみら太な日々でありますが、ようやく大手を振って投稿できます。

ということでサーミスタの交換であります。
ヘッドまわりをばらすのは結構な手間ですので、できることならばそっとサーミスタだけ交換したい所です。ので、まずは古いサーミスタを抜くことに…….ですが、焼きついてしまって抜くことが出来ませんでした。ちょっと力を入れて引くとこのとおり。 サーミスタの先端は穴の中に残ったままです。

仕方ないので、あきらめてばらすかとも思いましたが、未練がましく考えてアルミのヘッドだけ外すことにしました。
 ヒータを抜いてPEEKの中空パーツからアルミのヘッドだけを外します。まずは穴の中から旧サーミスタを取り出さないといけません。

外したヘッド。

この穴の中にサーミスタが残ったままです。
さてどうするかとしばらく考えましたが、

そもそも交換する新しいサーミスタのほうが今まで使っていたやつより大きく、今まで開いていた穴には入らないことがわかりました。

そうならば話は早いです。穴に残ったサーミスタごとドリルで粉砕して穴を広げます。
2mmのキリをボール盤にセットして、

穴を広げました。

ここに新しいサーミスタを入れますが、テフロンチューブの細いものがありません。古いチューブはずたずたです。そこでやむなく耐熱チューブを片方のリードだけに通してサーミスタを穴に入れ、カプトンテープでぐるぐる巻きにしました。 サーミスタの一方のリードはアルミヘッドと接触していますが、ヘッド自体は電気的に何の接続もされていないので問題ないはずです。

ヒータを入れるところのテープを切り取ります。

サーミスタのリードはテフロン被覆線をつかって延長し、

熱収縮チューブでまとめます。熱収縮チューブが焦げるかもしれませんが、そんときゃまた交換すればよいということで。

 
ヘッドを元通りに締め込んでいきます。

ついでですからフィラメントガイドのテフロンチューブも新しいものと交換することにします。

考えてみたらテフロンチューブは上からしか入らない構造になっていました。ワンタッチチューブフィットがチューブの抜け防止の一方通行になっているのです。
結局エクストルーダのモータは外すことに。これくらいならまだ我慢できます。

さて、いろいろ元通りにすれば、後はサーミスタを接続するだけです。

ギボシを使って接続します。
別に特別な理由があってギボシを使っているわけではありません。単に半田ごてが
届かなかったから(笑

ヒータを元通りに取り付ければ、

交換完了です。

PCからコントロールして慎重にヘッド温度を上げていきます。
旧サーミスタと同じ仕様(RTで100kΩくらい)のものを使いましたので同条件のままでいけそうです。

早速プリント。順調にプリントが進みます。

完成。
時々モニタを見ていましたが、ヘッドの温度はぴったりと安定しておりました。
これでしばらくは安定運用が出来そうです。

後はPEEKパーツの交換ですね。これまでに何度もつけ外しをしたせいで日々が入っているのです。
注文しとかないといけないな。

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