ガス冷却ペルチェ方式霧箱 その21 配管開始

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勤務先近くのホームセンターハンズマンに様々なサイズの銅パイプが売られているのを発見して早速5mmと6mmφを買ってきました。さすがハンズマン。

これで3,5,6,8mmφが手に入ったことになります。
除湿器から取り出して分解した冷却ユニットは外丸で5mmと6mmφ、キャピラリーには2mmφの銅パイプが使われています。6mmはそのままフレア加工すればユニオンやチーズと接続できますので、2mm、5mmφに外からかぶせてロウ付けするのに3mm,6mmφが使えるのです。5mmφは足りない配管引き回しに使います。

おおよそのレイアウトは決めているので、配管を曲げながら具体的に考えていきます。

断熱材でおおわれている長い管は戻りの6mmφなのでフレア加工してそのままガス枕に繋げばいいですね。

長さもちょうどよさそう。

加工が必要なのは圧縮ガスをラジエ-タに送り込むところと、

キャピラリーをガス枕に繋ぐところ、そしてガスを入れたり補充したりするサービスポートをつなぐこの部分です。

大まかな構想を決めます。
本日は本格的な配管の練習としてサービスポートのロウ付けをしてみましょう。

このマスキングテープでふさいである5mmφの管に繋ぐわけですが、断熱のためと思われる自己融着テープの残骸がべったり残っています。

これを何とかきれいにしたいということで、有機溶剤から酸、アルカリまで、手元にあるいろんな薬剤かき集めてきます。
一番効いたのはやはりアクリサンデーのジクロロメタンでした。

ほぼきれいにべたべたがなくなったところで、

マスキングテープ外して、

ハンダ付け用のフラックスで酸化被膜をはぎ取ります。

成分は、酸化亜鉛、塩化アンモニウム、塩酸、C3H3COH、水、界面活性剤とのこと。
C3H3COHって何でしょうね。構造式が浮かばないというか、普通あり得ないCHO比率のような気がします。おそらく間違いですねこれ。なんだろう。

6mmφパイプ持ってきます。肉厚は0.5mmなので5mmφのパイプにピッタリ重なります。

パイプカッターで切って、

切り口をバリ取りで整えます。

で、かなり慣れてきたこのフレアツールで、

フレア加工します。

完璧であります。

持つべきものは道具ですね。中華製ですが問題なく使えています。

で、ここに、

こうかぶせてロウ付けするわけです。

もちろんナットを忘れずに(笑
いや、ここはナットを忘れると笑い事では済まないところです。

ハンディバーナー持ってきて、

ロウ付け、というか鉛フリーのはんだ付けをします。

画像が無くて申し訳ないです。火使いながら写真は撮れませんでした。
きっちり酸化被膜取ってますのである程度温度が上がれば面白いようにハンダが流れていきます。

裏側もちゃんとハンダが回りこんでいます。

しっかりつけたかったのでついつい多めにハンダ流し込んだんですが、パイプの中のぞき込んでみると多すぎるハンダで穴塞いでしまってました(笑

しゃーないので、再度加熱しながらラジエータの反対側のパイプにチューブつないで息を吹き込みます。ハンダが溶けた状態でちょっと拭いてやれば穴が開きます。
きれいになりました。これなら問題ないでしょう。

いわゆる銅パイプ用の温度が高いロウ付けは難しいのだと思いますが、使い慣れたハンダなら簡単です。強度が不足しているでしょうけど、数年単位で放置されるエアコン配管とは違いますのでこれで十分だと考えています。

チーズ繋いでみました。ばっちりです。
これでサービス側はどうにでもなりますね。

やってみたら案外簡単な接続作業でした。
次はラジエータやコンプレッサーを組付けて、正確な位置で配管の引き回しをしたいと思います。あと2mmのキャピラリーをどうやって6mmφのフレアに接続するかも考えないといけませんね。

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