参号管組み立て

自作レーザ加工機

 
ウォシュレットの修理のためにしばらく放置になってしまったCO2レーザ管の作製を続けます。
参号管構造検討で途中まで組み立てておりましたが、どうしても固定がいまいちの剛性感でしたので作りなおす事にしました。設計思想は変わっておりませんので、そのまま参号管ということで行きたいと思います。

剛性感の向上、といえばかっこいいですが、要はちゃんと固定するということです(笑
このようなアルミのアングルに穴を開けたものを使う事にしました。このアングルはGoodayでひとつ94円という安さで売っております。弐号管でも使っておりましたが、そのときは穴ではなくU字型に溝を切っておりました。それだとどうしても浮きが発生してぐらつきますので、今回は穴にしたというわけです。

ただし、穴にすると黄銅チーズに銅管を一度固定してしまうと外せなくなるという欠点があります。銅管に固定用のそろばん玉パーツが食い込んで動かなくなるのです。よって、改造するときは銅管やガラス管を切断する必要があります。
こんな感じに固定しますと、アングルの穴に銅パイプが通り、写真の右側にはミラーマウントモジュールが接着され、左側はそろばん玉が食いこむということで、アングルを再利用するには銅管を切断するか、ミラーマウントモジュールを無理やりひっぺがす必要があります。
まあ、レーザ管の組み立ても何度か行って慣れてきましたのでそれほど組み替えの必要も無くなるだろうとだろうという楽観で進めます。

レーザ管(ガラス管)を固定する側のパーツを作ります。参号管ではガラス管の内側に電極を押し込む設計です。

銅パイプの酸化膜をフラックスで剥ぎ取って、

ソケットをバーナーで熱します。

パイプを突っ込んでハンダを流し込みます。
冷ませば完成です。

こんな感じにアングルに差し込んで、

ナットとそろばん玉を入れます。

黄銅チーズに締め込めば出来上がり。こちら側もアングルを再利用するには銅パイプを切断するか、ソケットを再加熱してハンダを溶かして外すかしかありません。

両側を同じように作ります。

アングルの穴位置を合わせているので、向かい合わせるとぴったりと位置が合います。
良い感じ。

ここで機密性のテストを行います。以前原因不明のリークに悩まされましたので、ステップ毎の確認は大切です。この慎重さが仕事にもあれば…^^;

確認が済んだらマウントに固定していきます。まずはシャコ万で仮固定。

全反射ミラーをつけたりして。

位置が出たらレーザ管を接着します。ソケットの外側にエポキシをまんべんなく塗って、ガラス管内に挿入します。接着剤がいきわたるようにガラス管を回転させます。

反対側も同じように接着。

再度微調整をした後に、アングルを木ネジで固定します。ここはまだ一本だけで。シャコ万はつけたままにします。

反対側も同様に。

こんな感じになりました。
黄銅チーズの3本の枝分かれをすべて固定しましたので、今までに無い剛性感、というかまったくぐらつきがありません。これは一度ミラーを調整すればそうそうずれる様なことは無いでしょう。

接着剤がしっかりと固まるようこのままで放置します。
来週は通電実験が出来そうです。

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