レーザ加工機(黄色)への排気ファン取り付け

レーザ加工機

 
レーザ加工機(黄色)は光軸調整が済んだ段階で放置されておりましたが、これをついに現在稼働中の参号機と入れ替えることにしました。
参号機自体には何の不満もありません。いや、フル自作しただけあって愛着がひとしおであります。ですが、参号機は加工エリアがせいぜいA4サイズ、いやそもそもA4サイズを目指して設計しましたからその通りになっているわけですが、ということでやや手狭になってきているのです。
そんなこんなで、しばらく前から大型レーザ加工機を自作することを計画しておりまして、現在もひそかに構想検討中です。頭の中で(笑
大型といってもつつましいもので、アクリサンデーのS板(320mmx550mm)が乗るサイズです。
このS板のサイズはなかなかいやらしくて、あちこちのラボに置いてあるTrotecのSpeedy100にギリギリ乗りません(笑 Speedy100のハニカム板は300x600mmサイズになっています。300mmに対して若干の余裕がありますが乗らんものは乗らんのであります。まあ、Trotecはオーストリア(ラリアではない)の会社ですので、東洋の輸出先のデフォルト製品サイズなんて設計時点では情報がなかったのでしょう。
現実的にはハニカムのフレーム高さなんて1.5mmくらいしかありませんので、320mmで1.5mmの傾斜は加工上まず問題になることはありません。板の反りのほうがよほどひどい場合があります。が、気持ちの問題なんですよこれは。
大型機の設計にかかるのはしばらく先になりますが、それを作ってしまうとまずこの黄色の出番は無くなってしまうと思うので今のうちに使っておこうかと思った次第。
ちなみに青はマーティさんのところで調整を完了してファーストライトを終えたところです。こちらも例によってこだわりの多いブログとなっております。ぜひ。

で、これです。実戦投入にあたっては排気ファンの取り付けが必須でありますので、この投稿ではそのあたりから。

背面の排気口。

180x50mmくらいだったかな。横長です。円形ダクトやファンとは仲が悪い感じ。

排気ファンはこのシロッコを使います。
もともとこのファンは我が家で使っていた布団乾燥機から外したものです。

くまどりモータです。動作時の音はなかなか静か。

これが黄色の加工室内の排気穴、というかスリット。
わかりますかね。高さが15mmくらいの横長で、台上の煙しか吸わない形です。これでほんとに大丈夫かいね、という構造ですが、この形で長年売られてきてますからそれなりの性能なのでしょう。

では加工です。
横長の穴にサイズ違いの丸いシロッコファンを取り付けなければなりませんのでいろいろ無理が出てくることが予想されます。頭の中で様々構想をスクラップ&ビルドしつつ手を動かします。
工房に転がっていたこのMDFでアタッチメントを作ることにします。

適当に排気口サイズを測って線を入れ、四隅にドリルで穴開けます。

なんでそんなことをするのかというと、角穴をこの糸のこ盤で開けようと思ったからです。高山質店で2,000円で購入し、修理して使っているものです。久々の登場ですね。

糸のこ盤の使いやすいところの一つは、糸鋸を外して下穴に通すことでドーナツの中穴を開けることができる点です。バンドソーでは不可能です。(もう少し大きな作業であればジグソーを使うという手もあります。)

MDFはさくさく切れます。若干曲がりますが見えるところではないので気にしません。もともと糸のこ盤は曲線切りが得意ですしね。

75点くらい。まあ合格です。

排気口サイズに合わせて余計な部分を落とします。
今度は完全な直線一発切なのでガイドを当ててみました。

ガイド使うとさすがにまっすぐ切れます。

で、合わせてみると(笑 さてここからどうするかな。

とりあえず取り付けのねじ穴を開けないといけませんが、シロッコファンを板に固定すると使えるネジ穴は左右の二本だけになりますので、上下のねじは本体に取り付けたまま板側では逃げることにします。

仮止めしました。こんな感じ。板は左右のねじで止まっています。強度的にはどうかとも思いますがまあいいでしょう。ほんとは左右のスリットを使いたかったのですが、いいサイズの板がなかったのです。
実はここまで作業して「(捨てるほどある)5tアクリル板でつくればええやん」と思いついたのですが、せっかくここまで加工したのでこのままいくことに。

ではファンを固定していきます。まずハウジングを外します。

ファンの吸気口の形と排気口の形が全く合っていないので、その間のギャップは厚紙で埋めることに。我ながら実に雑な作業であります。

こんな感じでファンを固定しましょう。

実に穴が合っておりません。が、これ以上中心を合わせるとレーザ加工機の下面よりもファンのほうが出っ張ることになって具合が悪いのです。

ハウジングに適当に穴開けて、MDFにタッピングで固定します。

排気口に取り付けてみましょう。

効率は悪いかもですが、まあ吸うことは吸うでしょう。

ファン本体を取り付けます。

上面から。

後ろから。

よこから。
まあいいんじゃないですか。不用品のリサイクル使用であることを考えると合格点やっていいかな。

動作させてみます。
これが思いのほか素晴らしい排気能力。音もたいへん静かです。これなら夜使っても全く問題ないです。

予想よりいい感じで推移しております。この先を作って実戦投入を急ぎたいと思います。

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