レーザ加工機で作ってプレゼントすると喜ばれるものの一つがキーホルダです。
ラスター描画を使ってどんな絵でも彫り込むことができますので簡単であります。これまでもラスター描画を使ってたくさんのものを作ってきました。
今回は単にラスター描画で彫刻を行うだけでなく、そこに塗料を入れてよりくっきりとした見え方になるようになるよう実験してみました。
溝を彫りこんでそこに塗料を流し込むことを墨入れなどと言います。今はあまり見かけなくなった木の表札なんかは彫刻刀で名前を彫り込んで、そこに黒々とした塗料を流し込んでありますよね。あれです。
これまでも何度か墨入れに挑戦してきましたが、いまいちきれいに出来ておりません。
例えばこれ。ぱっと見できているように見えますが、

よく見ると木目に沿って塗料が流れて滲んでしまってます。
この時に使ったのは100均のアクリル塗料です。使ったアクリル塗料は水性でしたので、親水性の為に木目に深く浸透してしまったのではないかなと考えました。

ので、今回はエナメル塗料を使って実験することにしたのです。
エナメル塗料は有機溶剤ベースです。硬化は酸化による重合ですので速乾というわけにはいきませんが、水性アクリル塗料よりはましと思われます。エナメル塗料はサイバーコンソールの仕上げに使うために買っていたのです。
さて、さくっとデザインします。
彫り込むのはなんだってかまいませんので、とりあえず「定礎」と「月極」にしました。どちらもよく見かけるネタ系の漢字であります。

東急ハンズで購入したイチイの木を使います。イチイの木はきめ細かく、それでいて柔らかく、使い込むと風合いが出てくる良い材料です。
レーザ加工機に置くときは、厚紙などを下に敷いて基準線を引き、そこに合わせて慎重に配置します。

下から上に向かってキャリッジが左右に動きながら彫り込むところだけにレーザを瞬間的に撃ち込みます。だんだんと文字が見えてきます。

動画で。
出来ました。

ヤニがたくさん付着していますが、彫刻自体はきれいです。

ひっくり返して裏の「月極」を彫ります。

こちらも動画で。
出来ました。

余分なところを切り出して、

出来上がりです。

では今回の実験のメインの作業に取り掛かります。つかうのはこのエナメルブラックです。

とりあえず遠慮なく塗り込みます。べったりと。

両面ともに。

これをしばらく放置して、塗料がほぼ乾いたところで、サンドペーパーで表面を削り込んでいきます。
結果は…やはりにじみがありますね。これでもうまくいかないようです。むむむであります。

とりあえずもう一皮剝くくらいに削り込んで、穴を開けてストラップをつけます。
月極の方がましに見えますが「極」の右側が汚いですね。


ということで、エナメルでもダメでした。あとは、ラッカーでさっさと乾燥させるか、スプレーするか、あるいはニスを塗って目地を埋めた後に改めてエナメルというのも良いかもしれません。
もう少し研究の余地があります。いずれ安くて完璧な方法を見出したいと思います。