冷却サイクルからのガスの回収、配管引き回しの改造、再充填、その後のメンテナンスいずれにも配管の接続作業が必須となります。
接続したら取り外さない部分についてはロウ付けかハンダ付けをすればよいですが、分解の可能性がある部分は継手を使って機械的な締め付けを行います。
冷媒配管の接続には一般にフレア継手が使用されます。フレア継手を使うにはパイプ側にフレア加工を施す必要があります。リンク先に説明がありますが、フレア加工のフレアはフレアスカートのフレアとおなじで「ラッパの先の様に広がった」形状のことです。
パイプの末端をこのフレア形状に加工を行うための道具がフレアツールです。
みら太な日々でも霧箱に使う冷媒配管にはロウ付けとフレア継手を使う予定です。
ということで、すでにフレアツールは購入済みであります。今回はこのフレアツールを使ってフレア加工の練習をしてみたいと思います。
購入したツールセットはこちら。
2000円くらいと国内販売品に比べて激安なのがやや不安なところがありますが、プロのエアコン配管と違って年単位でガス漏れが生じてはいけないような作りはもとより目指してませんので何とかなるだろうと。
さて、フレアツールと一緒に使いそうなチーズやユニオン、そしてこのサービスバルブも購入済みです。
まずはこのサービスバルブをチーズに接続する練習をしてみたいと思います。
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サービスバルブの銅管は6mmφでミリ規格です。一方でフレアツールはインチ規格です。
が、この両者は絶妙に近い数字になっていて、ガチなことを言わなければなんとなく互換性があります。ということで、合いそうな1/4inch(6.35mm)のホールを使います。
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プーラー風ツールの先端を受けるようにチューブ周りにすり鉢状の受けがあり、そこに向かって変形して押し広げられたチューブの壁が押し付けられます。これで完成。
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できました。案外簡単でした。まあ、表面に傷とかあるとそこから漏れが発生するとかいろいろあるんですが、ツールの品質考えると文句は言えません。上出来でしょう。
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横から。ちゃんとフレアに広がっています。
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はい。直ちにやり直しです。
今回はサービスバルブのチューブ長さに余裕がありますので、切断してフレア加工をやり直せばいいだけです。ツールキットにはパイプカッターも付属しています。一発で切断できます。
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ナットを入れ、指差し確認してからフレア加工をやり直します。
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今回もきれいです。ちょっとフレアの面積が狭いような気もしますが。
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面はきれいなんじゃないかな。
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ナットが入った正しい加工結果です(笑
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チーズに締め付けてみます。
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気密についてはテストできませんが、固定した感じは実にしっかりしており、安心感があります。いけてるんじゃないですかねえ。
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中覗いても何の情報も得られませんが、とりあえずきれいに抜けているようです。
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ついでにそのほかの部材接続の練習もしてみます。
これはガスを抜くときに配管に穴開けて枝をつけるためのチューブピアシングバルブです。
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中に見える梁が配管に突き刺さって穴を開けます。アイアンメイデンみたで怖いです。
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圧力計含めてこんな感じで各部材が接続されていくことになります。
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今の感じで行くと、ガス抜きは年末年始の休みの中でやることになりそうです。
初めてやる&今までの経験が通用しなさそうな作業ですので、ある程度時間に余裕があったほうが精神衛生上好ましくてちょうどよいかな。
コメント
素朴な疑問なんですが
ユニオンチーズならフレア加工なくってもと思うのですが(^^;
ユニオンチーズってどんなのですか。
ユニオン接合にもいろいろ種類があると思うのです。
ワンタッチ継手たくさん持ってるんですが、やや信頼性に疑問があると思っています。またフェラルを使うタイプのスウェージロックのような継手は作り直しがききません。ということでフレア継手を選びました。冷媒配管はフレア継手みたいですし(笑
まあ、やったことないのでやってみるというのが一番かな。
すいません、完全に勘違いというかごっちゃになってました
ユニオンじゃなくって、リングジョイントのつもりだったんです
チーズで二方向がリングジョイントの使われてたので、三方全部でもいいんじゃないかと思って
会社でシリンダーを駆動部によく使っててリングジョイントは良く使いますので
とはいえ作動圧は0.6Mpa程ですからね
冷媒配管だとフレア継手が妥当なんでしょうね