工房の設置も大事ですが、もっと大事なのは家のメンテナンスであります。
二年半も家を空けていた間にあちこちに劣化が進んでおります。やることは山積みなんですが、とりあえず毎日目につくここから着手することに。
風呂場のタイルが割れております。
こんな位置。横浜行きの前にすでに割れていて、そこにパテを押し込んでいたのですが、このパテがカビることといったらあなた、ひどいもんです。
ということで、われの補修と合わせてタイルを交換することにしました。
まずはひびが入ったタイルを取り除きます。これが結構な仕事であります。
タイル職人さんがどんな具合で仕事をしたかによりますが、がっちりついている場合は相当に苦労します。今回はがっちり側でした(泣
まずは目地をマイナスドライバーなんかである程度削っておいて、端の方からマイナスドライバーを金づちで叩きながら慎重にタイルを割っていきます。
マイナスドライバーは必ず貫通タイプを使うことです。そうしないと柄が割れます。タガネ使ってもいいでしょう。
上手くいくときはある程度の面積がぼろりと行きます。こんな感じ。下の破片がでかいです。
カンカン叩くこと30分ほど。タイルはほぼきれいに取り除かれました。
ヒビは相当なもんです。土台がバックり行っております。新しいタイルを貼る前にここをきちんと埋めないといけません。
わずかに残っている段差をグラインダーで落とします。この作業の時の埃がすごいのなんの。マスクしとくべきでした。
下地の処理が出来たらお楽しみのセメント練り練りです。今回はこちらを使用。1kgで350円くらいだったかな。
要らないカップに30g程度粉を計りとってその1/3くらいの重さの水を入れてよく練ります。
セメントのポットライフは恐ろしく長いのでのんびり作業しても大丈夫です。
プラスチックの使い捨てスプーンを使ってヒビにセメントを押し込んでいきます。
まあこんな感じかな。
それにしてもひどいカビです。
浴室に関しては今回のタイル交換だけでなく、このしつこいカビを一網打尽にしつつ、目地を入れ直す作業もやりますのでもうしばらくの辛抱です。
お次はタイルです。買ってきたのはこの真っ黒なもの。
嫁さんと相談してヘタに似たような色を使って違和感が出るよりも思い切り違う色を使うことにしました。こうすれば「ここは貼り換えた」記録にもなりますしね。
で、問題はサイズであります。上の写真を見ていただければわかりますが、補修ヶ所のタイルは4枚で、上下のタイルは少し小さめです。このカット作業が必要なのです。
タイルのカットって専用のタイルカッター使わないときれいに出来ないんじゃないかなあと思っていましたが、やってみたらあっさりきれいに切断できました。
以下その作業。
買ってきたのは一般的な100mm角の正方形タイル4枚。このうち二枚をそれぞれ56mmと67mmの場所でカットする必要があります。
とりあえず陶器もガラスも似たようなもんだからガラスカッターで切れるんじゃね?とおもって実践。タングステンのペンで目印をつけた後にガラスカッターで一気に傷を入れます。
使ったのはこのタイプのガラスカッターです。
で、MDFの端材の縁を上下からこの傷の位置ぴったりに合わせてシャコ万で固定します。
はみ出したこの部分を小さなハンマーでコンコンと優しくたたくと、
この通りあっさりきれいに割れました。
完璧にケガキ線の通りです。簡単なんですね。
一枚目が出来ました。
二枚目も同じやり方であっさり切断。非常に簡単です。直線である限りはこれで怖いものは無い感じですね。
出来ました。
切断した角はするどいのでダイヤモンドやすりで舐めておきます。お風呂場ですからこういった気づかいは非常に大切です。
一晩養生したヒビ部分。まだ完全に固まってはいませんが、上からタイルを貼る分には問題ないと思われます。
タイル用の接着剤もありますが、面倒なのでここにもこれを使用。
今回は少し多めに100gを計りとって、
30gの水を加えます。
台所で作業していることもあって、料理を作っているような気になります。
ねりねり
タイル持ってきます。前もって水につけてたっぷり浸み込ませておきます。そうしないとせっかく混ぜたセメントの水分を持っていかれてしまってうまく固まりません。タイルの表面は釉かかってますから水を吸うことは無いですが、裏面はいわゆる素焼きに近い状態ですので水を良く吸います。
それから、作業をするときには手袋を忘れずに。セメントは酸化カルシウムが主成分ですので、水と混ぜると結構な強度のアルカリになります。
練ったセメントをタイルの裏に乗せて、
パンにバターを塗るようにして広げます。
試し貼り。側のタイルとの高さの差を見ます。素人修理とはいえあんまり凸凹しているのは怪我のもとであります。
適当に目地の間隔を見つつ、直線を意識しつつ残りのタイルを貼ります。
練り練りしたセメントは結構な粘着性がありますのでこの状態でも剥がれて落ちてくるなんてことはありません。
とはいうものの、放置している間にずれたりする可能性もありますので、このように要らない2x4SPF材を使って押さえることにします。ただし、こんな風においているだけでは効果ゼロですので、
こうやって突っ張り棒で後ろから押してやります。
この突っ張り棒は、人気記事「100均のつっぱり棒の解析と改造」に使ったやつです。
徹底したリサイクルはみら太な日々の基本精神であります。
この状態でまた一日くらい放置であります。
ここの養生が済んだら浴室床面の目地補修作業をやって、その時に一緒に目地を埋める計画です。
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