我が家は嫁さんと私が同じスマホを使っております。HUAWEIのP9です。
米国とか日本の一部もHUAWEI機器についていろいろ言っておりますが、私は何も気にしていないです。HUAWEIは技術的に非常に優れたメーカーと評価しています。端末だけでなく基地局やってますしね。しかもいつの間にやらノキアもエリクソンも押さえて堂々の世界一です。5Gではもっとその差は開いていくのでしょう。
ということで、HUAWEIは好きであります。スマホもG6に続いて二代目です。海外製スマホはASUSのものも使いましたが、HUAWEIの安定性は圧倒的です。まず「おや?」と思うような動作がありません。いつでも安定動作。素晴らしい。
が、電池の劣化だけはどうしようもありません。電池が劣化して内部抵抗が上がると、カメラを起動するなど、電流を食う動作をしただけで電池残量が80%から一気に一桁に落ちたりします。こうなるとさすがに安定ではなくなるのです。気が付いたら落ちてたり、再起動したりします。
私のは半年ほど前に交換しました。で、今回は嫁さんのです。
電池はあちこちで売っています。しかもめっちゃ安いです。
私が購入したのはこちら。
注意すべきは、これだけ買っても交換は大変むつかしいということです。
下の冶具が必ず必要になります。
もしやってみようという方がいらっしゃいましたらこの冶具を手に入れておくことを強烈にお勧めします。
まずはここを見て全体の流れを把握しましょう。まずこんなにスムースにはいきませんが(笑
では行きます。
電源落としてSIMとSDカード抜きます。
電池についてくるドライバーで下のねじ二本を外します。小さすぎてよくわかりませんが、トルクスみたいなネジです。無くさないように。
ここで冶具が登場します。
こんな風に挟んで、
パカっと….開きません。絶対に一発では開きません。
上の動画もこの前のところで一旦動画が切れているのです(笑 これ結構苦労します。
私の時も、妻のこの個体でも同じでした。おおよそ30回くらいはすっぽんすっぽんします。最初は何も起きずに吸盤が外れてくるだけなので諦めそうになりますが、何度も何度もやっていると微妙な隙間が開いてきます。これを電池についてくる吸盤や100均の吸盤でやろうとは思わないほうがいいです。ちぎれまくって効率が悪いです。
で、最終的にこんな感じに開きます。
指紋センサへのフレキがありますので、開きすぎないように注意します。
ここでも上の冶具が重宝します。この冶具では頑張っても上下筐体の間が15mmくらいしか開きませんのでフレキを切ることがありません。
自前の吸盤でやっていると、いきなり開いたときにこのフレキを切ってしまう可能性が大きいです。ご注意を。
基板側にコネクタがありますのでそっと外します。
開きました。右が上筐体で裏に液晶画面があります。
ネジを外します。
このモデルの基板を止めているねじは全部同じです。が、念のため外した場所に確実に戻します。簡単な絵を描いてねじ位置を記載、ねじを留めておくための両面テープを貼っておきます。
まずこの(多分Wifi/Bluetooth)アンテナへの同軸コネクタを外します。
一か所だけねじがシールで隠してありますので、シール外しときます。
7か所のねじを外してそれぞれの位置に両面で留めておきます。
電池のコネクタ外します。基板と接触しないように注意。
コネクタを外します。4ヶ所かな。
あっさりマザーボードが外れます。
こんなサイズであれだけの機能を果たしているんですね。技術の進歩はほんとすごいと思います。
さて、ここからがお楽しみ。
上の動画を見るとわかりますが、電池の裏は3か所両面テープで貼り付けてあって、そのうちの二か所のテープは特別なものが使ってあり、端っこにタブがついていて、それを引っ張ると粘着剤が伸びながらはがれていくというものです。
下の写真でつまんでいるのがそのタブ。
前回やったときは2敗でした。タブを引っ張ると5mmくらいのところで切れました(笑
動画とは全く違う。
今回も端のタブは10mmくらいのところで切れてしまいました。が、なんと真ん中の太いほうの粘着剤はまさに動画の通りにきれいに伸ばしながらはがすことができたのです。
どちらかというと慎重にやるより大胆に引っ張ったほうがよさそうですが、大胆にホッパっても切れるときは切れます(笑 運かな。
で、粘着剤が切れるなり取れるなりしたら電池を外しにかかります。
交換作業の最大の山場であって、最難関であって、最も危険な作業です。
紹介しておきながらなんですが、まったくお勧めしません。
下手をすると電池が発火します。中にリチウム化合物が入っているわけですから電池パックのどっかが破れて酸素と触れると一気に発火します。リチウム電池の高性能な所以はイオン化傾向がめっちゃ大きなLiを使っているところです。水などの酸化物から酸素引きますから水も危険です。
さらに、穴を開けなくても電池を曲げてセパレータが破れて陰極と陽極がショートしてもまずいです。電池の中が短絡するわけですから、これまた加熱発火爆発へと突き進むのです。
電池を交換するときは徹底的に放電させておくのは当たり前ですが、それでも十分に危険です。よくよく考えてから作業ください。
では外していきます。
ここまでいろいろ注意しておきながら、自分の作業は結構荒っぽいです(笑
動画でフレキの場所はわかっていますから、フレキを傷つけないようにしながら、突起が鋭くないへら状の棒でゆっくりと両面を外していきます。
外れました。電池取り外しにかかった時間は5分くらい。ゆっくりゆっくり作業です。
結構曲がりました。これでも前回よりはずっとマシです。
電池もマザーボードもなくなった筐体氏。
新しい電池出します。
入れます。両面は使いません。
次回が大変だし、きっちり入っているのでまずガタつくとかあり得ません。
あとは分解と逆の手順で組付けていきます。
外したネジを元の位置に入れます。
金属板が二枚ありますので忘れずに。
この状態で電源入れます。組付けてから異常が見つかると再解体の手間がかかります。
大丈夫のようです。
あとは上下筐体を合わせてねじ二本しめて終わり。
これでまたしばらくは元気に動いてくれるものと思います。
無事交換できてよかったです。
所要時間30分。費用は冶具込みで2000円以下でした。
最後に、
お 勧 め し ま せ ん 。
コメント
私も最近Nexus 6pのバッテリを交換しました。AliからHuawei純正のバッテリを購入、工具付きでU$10でした。
交換後にAccuBatteryにて容量を測定してみると公称3450mAhに対し4,095mAhあったのが驚きです。Googleが介入している機種だからなのか、それともHuaweiは真面目な企業なのか。それとも単にATL製だからなのか?
ikeさん、ご自身でバッテリー交換したんですね。
事故さえなければ、安くて、スキルアップにもなってといいことづくめであります。
電池容量は公称値とは違うことがほとんどだと思いますが、上に外れているならあたりだったんじゃないですか。
いずれにしろ数週間で初期の急激な劣化が起きて、それが落ち着いたあたりが公称容量に近いんじゃないですかね。しばらく使ってからもう一度測定してみると面白いかもです。
ありがとうございました。