レーザ管を真空に引くとグロメットが変形してミラー位置が変わってしまうことがわかりましたので、ミラーマウントモジュールの構造を再検討する事に。
あわせて、真空引きした状態で光共振器の調整が出来るように考えてみました。
まず、グロメットをOリングに変更する事にしました。
海外の例ではほぼすべてOリングでしたので、最初から素直にそうしておけば良かったのですが、工作精度に自信がなかったのでミラーの角度調整幅を大きく取っておきたかったのです。結果的にはそれが裏目に出てしまいましたが。
Oリングにかえるにしても、少しでも調整範囲が大きくなるように、一般的なブチルゴムのものではなく柔らかいシリコンゴムのOリングを使う事にしました。
以前東急ハンズで買っておいたものです。
次に、真空引きした状態でミラー調整をするために考えたことは以下のようなものです。
- まず前回やった光共振器調整の手順でレーザ管の中に基準レーザのビームを通す
- 基準レーザの入り口側に透明なガラスを、出口側にミラーを仮止めする
- レーザ管を真空に引く
- 真空状態で出口側のミラーの位置調整をする
- 仮止めしたミラーとガラスを外す
- 基準レーザのビームを反対側からレーザ管内に通す
- 2~4を行う
- 両側にミラーを本止めする
ミラーを仮止めするときに接着剤を使うと外すときが面倒ですので、こちらもOリングを使う事にしました。
ということで作業です。
まず、ミラーマウントモジュールをばらします。

この機会にナットのから回り防止接着剤を増強。

ミラーを外します。というか割ります。ああもったいない・・・・ せっかくスパッタリングで作ったのに。

ミラー/ガラス仮止め用のOリングを

こんな感じに接着。

シリコンのOリングも同じように接着して

元通りに組み立てます。

レーザ管に組み付けて出来上がり。

では調整に入ります。
コメント