前回投稿にプロジェクトオーナーのfuzukiさんからコメントをいただきました。
GWのイベントに持ち込みたいとの由。これはなんとしても間に合わせたいです。自分の中で俄然盛り上がってきました。
そもそも足掛け三年とか頭のおかしいプロジェクトになっておりましたので何とかしなければいけないのです。ということで今週は急に(笑)進捗させました。
今後も完成まで重点的に進めたいと思っています。
さて、前回はこれを作ったところまででした。シートの側板2です。側板は3枚ありまして、その二番目、真ん中の板です。カットはその昔にやっていたのですが、そこで止まっておりました。
側板2は私のレーザ加工機には大きすぎますので二枚に分けてカットしています。それをつなぎ合わせました。白いところは厚紙です。こんなもんでもしっかりと補強になるんですよ。
こちら。裏側にしか貼ってないですが、折れそうな感じは全くありません。
しかしながら、シートを黒で統一しようというところに真っ白というのはさすがに目立ちますので、とりあえず黒で塗ることにします。
適当に塗って、
断面というか、縁も忘れずに。
二枚とも塗りました。しばらく乾かしておきます。
ちなみに、横浜基地は新聞を取っておりませんので、こんな作業の時に敷物がありません。以前は実家から新聞を持って来たりしていたのですが、今はマンションのごみステーションに出してあるマンガ雑誌をばらして使っています。ビックコミックスピリッツとかヤングジャンプといった中央がステープラーで止まっているものが良いです。ステープラー外したが全頁バラバラになります。便利。
さて、塗料が乾いたところでこの側板2にもカッティングシートを貼っていきます。
いつも通りおおよその型を取って、
それに合わせて切り抜いて、
貼り付けます。
実は一部足りてない(笑
しっかり貼れたら縁からはみ出した部分をカッターで切っていきます。縁に合わせてカッターを滑らせればいいので楽な作業です。
切り出しの途中。
ね、縁切っただけで一気にそれっぽくなるでしょ。下地が汚いMDFであることを全く感じさせない仕上がり。
数字のところは細かくて、かつ曲線になっていますので、貝印の職専カッター極細で切っていきます。このカッターは刃自体が細いので、OLFAの30度カッターよりもしなやかに切れます。使いやすいのでお勧めです。
足りなかったところは端切れで修正します。
修正がちょっと目立つかな。まあ、最終的にはやり直すかもしれませんが、とりあえずここは前に進みます。
もう一枚も貼っていきます。
複雑な形をずらさずに一発で決めるには、大まかな型を取ってシートをカットした後、シートの一部をはがして裏紙を切り取り、全体の位置合わせをしながらはがした部分を貼り付けてシートとMDF板の関係を固定してしまうことです。
ちなみにこの作業をしているときはまだ土曜日の朝のこの時間。
実は昨夜コーヒーを飲み過ぎて午前3時ごろにトイレに立ったのですが、なぜかその時にふとテレビをつけてしまいました。そしたらあなた「言の葉の庭」があってるじゃあないですか。しかもクライマックスのあたりです。何度も見ているんですがやっぱり見てしまって、見終わったら目が覚めてました(笑
ということで4時前から作業を始めた次第。
それはさておき、できました。表だけですが。
白い床に置いて写真を撮ると黒が沈んでアラが目立ちません。非常に良い出来に見えます。見えるだけです。
側板2はどのように取り付けるのかというと、下の写真に見えている側板1の外側に、
このように着きます。黒に黒なのでよくわからないですかね。
別の角度で。こんな感じ。
位置合わせもうまくいきそうなので、MDFの断面を黒で塗る作業に移ります。
最終的にはカッティングシートに合わせたエナメルのつやあり黒で塗りたいところですが、今は手元につや消し黒しかありませんので、とりあえずそれ塗っときます。
塗ってないところは、こんな感じに一部MDFの地が見えているのです。角っこのとこです。これもわかりにくいですね。すいません。
塗ったやつは乾かしておきます。
さて、塗料が乾きましたら、
厚紙で補強した裏側にもシートを貼っていきます。側板2は両面が見えるような位置で保持されますので手を抜けません。
厚紙の下半分。
続いて上。
裏側ですのでそれほど目立たないであろうということで、端切れを活用してつぎはぎで埋めていきます。
このやり方でもうら側ですからよほど注意しないとわかりません。
もう一枚の裏側で説明します。
こんな感じの中途半端な真ん中部分を埋める作業を考えます。
端切れを張り付けたら、
適当に切っている曲線部分を、
定規で直線に切り込みを入れ、
その部分のシートをはぎとります。最小限で。
そこに別の端切れの直線部分を合わせて貼り付けます。端切れに直線がない場合は同じように定規をあてて切り落とします。下の写真の時点で厚紙の左側は3枚の端切れでフランケンシュタイン状態ですが、それほど気になりません。
例によって白い床に置きますと、カメラで撮影した限りではまずわからなくなります。
高等テクニック(笑
きれいな側。ほとんど違いを感じないでしょ。
次に、まだシートを貼っていない座席部分の作業を行います。
実はこの部分はまだどのように作り込むかを決めきれていないのです。fuzukiさんからはスペアナみたいなハデハデ系の演出の提案をいただいているのですが、まだいいやり方が浮かばないままです。ということで、まずはそこは置いといて黒シート貼りで前に進むことにします。最終的にはアクリルの板を置きたいですね。
ばらばら。
一部しかシートを貼ってないパーツもあります。これはシート切れしたのかな。
ウルトラ長期プロジェクトなので以前の状態を覚えていないという(笑
貼っていきます。
いきなり完成近いところから。
背板は側板と嵌め合いになっていますので、その部分はシートを剥いでおきます。
完成。
木工用ボンドを入れて組んでいきます。
ここで久々にアルティメットカッター様の登場。
綿棒を切ってボンドを塗るヘラを作ります。もちろんさくっと、というかぽくっと切れます。いつも通り素晴らしい切れ味です。
この通り。
ボンド入れていきます。
元通りに組み直してしばし放置します。
次に、シートサイドのレバーをとりつけるぶぶんのパーツ、レバー受けとでもしておきましょうか。そのレバー受けにシートを貼っていきます。この辺りからはものが小さくなりますので端切れが大活躍します。
そうこうしている間に完全に夜が明けていました。素晴らしい天気です。ランドマークタワーがよく見えます。
そんなことはほっといて手元に集中です。フットレストを作っていきます。
これも端切れをつかってさくっと両面にシートを貼ります。
このフットレスト部分はねじで本体に固定するデザインにしています。中間部分は黒のアクリル板とスペーサーを使っています。この辺りももう少しかっこよくデザインしなおしたいところ。
とりあえず手持ちのねじで固定していきます。いずれこのネジにも凝りたいですね。単なるローレットではない化粧ネジのかっこいい奴を探したいと思っています。
ここは単なる黒ネジで締めます。
本体側のMDFにはすでにしたあなが開けてあります。シートの上から手探りで穴位置を探り、爪楊枝でシートを破って穴を開けます。
そこに裏面からねじを入れてスペーサーで締め込みます。
そこにこのようにフットレストを固定します。
反対側も同じように作ります。
実際にミクさんの御足が乗るいた部分も裏がまだMDF地のままでしたので、端切れで埋めておきます。
こんな感じに板を通して、
フット絵rストを組み立てていきます。
出来ました。
別の角度から。
もう一枚。フラッシュを焚くとほこりが目立ちます。黒だからある程度は仕方がないのですかね。スペーサーは結構な数使います。aitendoのスペーサーです。
お次、レバー受けを木工用ボンドを使って本体に接着します。必要に応じてハタ金で固定します。
全景。フットレストがついてレバー受けが固定中というところ。
この状態で白い床に置いてみます。
こうすると、あら不思議、出来が良いように見えます(笑
別の角度から。
さて、元に戻して側板2の取り付けに入ります。仮止めするとこんな感じです。
もう一枚別角度。
反対側。
側板2は長ネジで本体に取り付けています。これも仮の状態で、最終的には3Dプリントした部材を挟んで固定をしていくことになります。最後もねじを使うことには変わりがないと思われますので、ここもどんな化粧ネジを使うのか考えておきたいです。
両サイドの側板2が仮止めされました。形だけで言うならば結構最終形に近いです。
別角度。
さて、側板は3枚あるといいました。その3枚目、側板3も仮止めしてみます。
側板3はまだ部材すらありません。手持ちのジャンクアクリルを切り出したテスト用仮材があるだけです。最終的にはスモークグレイのアクリル板にしたらかっこいいんじゃないかと思っているのですが、スモークグレイの板ってなかなか売ってないんですよ。ブラウンはよく見かけるんですけどね。ブラウンってなんとなく生産設備の色っていうイメージがあってあんまり使いたくありません。
まあ、イメージ確認ならこのクリアでもいいでしょう。これも長ネジで取り付けてみます。
取り付けました。やっぱりクリアじゃよくわからないですね。極端な間違いがないことくらいは確認できますけどね。
ついでなので、コンソール画面も置いてみます。重要なパーツの一つですが、これもまだ仮材です。木製のコンソール(笑
角度を確認します。もう少し寝ていてもいいかもしれませんね。
ここまでの状態を写真でいくつか。まず真上から。
別角度。
もう一枚。側板2のうらがわのつぎはぎってほとんど気にならないでしょ。
とりあえず本体はここまで進めて一段落とします。
次のステップに進むには、側板3やコンソールなどの部材を入手しないといけません。
が、その前に進めないといけないところがあります。それはイルミネーションです。
fuzukiさんからいただいているアイデアにできる限り近づけたいのであります。
例えばシートサイドのナイトライダー風のイルミネーション。これまで砲弾型LEDのダイナミック接続で実験し、さらに力技で頑張ったりして来ておりましたが、WS2812なる素晴らしい専用ICコントロールLEDモジュールを見出して一気に現実味が増してきております。
こちら。電源以外はたった一本の信号線でフルカラーの輝度情報をLED一灯ごとにバケツリレーでデータ転送するというものです。1000個程度までの直列接続は動作保証されております。フルHDのLEDディスプレイを構成することを想定しているようです。
これをシートサイドに実装する部分の設計をしたいと思います。
まず、fusion360でモジュールを描きます。無駄に精密に描いている(笑
メインのCADをfusion360に移行して1年くらいになります。さすがに最近はSketchUp使おうと思わなくなってきました。たまにsketchupを起動すると、マウスの動作がfusion360のものになってしまっていて戸惑います。fusion360とsketchupではモデルの並進移動と回転がちょうど逆になっているのです。fusion360ではホイールドラッグで並進移動、Shift+ホイールドラッグで回転ですが、sketchupでは全く逆なのです。これって、すごく紛らわしいですが、自分の体がどっちのものになっているのかを知るにはわかりやすくてよいです。
裏のパッドも書いておきましょう。
20個並べて、
裏側の配線を行います。ちゃんと正しく描いてますよ(笑
まずはシンプルに二枚のアクリル板に挟んで固定するデザインにしましょう。
こんな感じで6か所をM2のねじとナットで止めるようにしてみます。
忘れずに配線部分の引き出し穴も開けておきましょう。
スケッチを構築面に投影してdxfで出力します。
これをjwcadに取り込んで原点位置など設定し、
さらにこのファイルをNCVCに読み込んで、
Gコードを作ります。
この辺は昔とやり方が変わっていません。ほんとはfusion360から直接レーザ加工用のGコード吐けるはずなんですが、まだやったことがないのです。3Dプリンタのデータはいい感じに出来てるので、やってみればいいだけなんだとは思いますが。
非常に久しぶりにレーザ加工機を起動します。今年初めてではないと思いますが、かなり使っていません。光軸ずれてないといいんだけど。
アクリル板は3mmのクリアを使います。
動画でいくつか。
まず切っているところ。
取り出して外そうとしてうまく外れないところ(笑
もういっちょ切ってるところ。
今度はちゃんと外れたところ。
で、無事出来上がりました。ひさびさに起動したのに全く問題ありませんでした。
自分で作っておいていうのもなんですが、よく安定して動くものです。素晴らしい。
細かな部分もきれいに切れてますね。結構結構。
で、出来上がったモノはこれです。
M2のねじ出してきて、
こんな感じの固定をイメージしつつ、
ネジを入れていきます。
挟むだけなのであっさり完成。
上下のアクリルでサンドイッチしているだけですが、びくともしません。こんな固定で十分かもしれません。
もう一枚。
点灯させてみましょう。別に違う動作をするわけではありませんが、つけてみたいじゃないですか。
Arduino nano(の中華クローン)を引っ張り出して、
接続します。
動作の様子を動画で。全く問題ないです。
取り付けはこんなイメージになるでしょう。
さすがにここもクリアアクリルということは無いと思いますが、まずは確認のために。
寄ったとこ。
上から。
これが両サイドに入ることになります。もう一本作りたいと思います。
もちろんこのWS2812はナイトライダー風の単独動作で終わらすにはあまりにもったいないです。今後いろいろなバリエーションを載せてスイッチ切り替えができるようにしたいです。駆動はACアダプタとモバイルバッテリーの両対応で。
ということで、この件一気に進めてゴールに飛び込みたいと思います。
当面の最重要テーマとして頻度高く進めていく予定です。
コメント
かなり完成が見えて来ましたね…胸熱で御座います
アクリル素材に関して少しばかりお力になれればと情報リーク
四つ木にあった「はざいや」が昨年京成立石に移転
以前は本当に端材しか店頭に置いてなかったのですが
通常の規格サイズ板も含めかなり在庫が充実した店舗にリニューアルされまして
茶色系ではないスモークグレー板やぼや〜っとした鈍い発光に使えそうな乳白色板も
現物を店頭で確認してから買えるのでオススメです
もちろん通販でも色サイズを確認して買えます
http://www.hazaiya.co.jp/store01.html
Choitechさん、情報ありがとうございます。
早速チェックしました。今度行ってみようかな。
秋葉からちょっとではありますね。色味という点ではあちこち見れるところがありますが、なんといっても値段が安いのが魅力です。